【ビジネス報道】 平成二十九年八月十日の都知事会見にて、小池百合子（壬辰）都知事がビジネスに関与する二案件を発表した。
先ずは、働き方改革の一つ「テレワーク」について。テレワーク活用のモデル実証事業の募集を同日より開始した。募集対象は中小・中堅企業で二十社程度を見込む。コンサルタントが一貫して手厚く対象の企業をサポートする。導入準備や実証・検証を経て、実証で得られた好事例を広く発信していく予定。都内のテレワーク導入を考えている企業は、今後の経営方針に役立つのではないだろうか。
また、先月二十四日に飯田橋にオープンした「東京テレワーク推進センタ」では随時、情報提供や相談に応じている。センタに訪れる事ができない人でもテレワークを体験できるセミナを順次開催している。八月三十日から九月二十九日までは、豊島・品川・台東・新宿・立川の順でセミナを行う。百合子曰く「台風が来ても仕事ができる。」と育児に追われる家庭だけでなく、一般社員にもメリットがある旨を述べた。体験セミナは都内各地で全二十回開催する予定だ。
アイコンはビジネス利用可
二点目は、六月三十日の会見でＰＲ動画が発表されていた東京観光のアイコン「ＴｏＫｙｏ Ｔｏｋｙｏ」のポスタの完成（画像最上）。同プロジェクトのサブタイトル「Ｏｌｄ ｍｅｅｔｓ Ｎｅｗ」に因み、日本の新旧文化を混ぜ合わせたビジュアルとなっている。パターンは二種。歌舞伎とロボット、それから浮世絵の江戸時代の女性と仮想シンガ・初音ミクを組合わせた。ポスタの完成発表と同時に、アイコンの利用受付も開始した。百合子は「わかりやすく言えば、“くまモン方式”です。」と、五輪の盛上げに観光事業を強化していく。
ビジネス（事業）目的でのアイコンの利用料は無料。「ＴｏＫｙｏ Ｔｏｋｙｏ」公式ＨＰに申請方法の詳細がある。盆前に都からのビジネス案件の発表は、九月以降のビジネス戦略に盛込める良いタイミングだろう。尚、百合子は夏季休暇に入る。来週の会見は無し。
画像引用：会見スライド 小池知事「知事の部屋」／記者会見（平成29年8月10日）／東京都
撮影記者：岡本早百合
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