『ITパスポート試験』に九歳の二名が合格、最年少記録を更新

【社会報道】 平成二十九年八月十五日に情報処理推進機構(IPA、理事長:富田達夫)の情報処理技術者試験センタは、七月度『ITパスポート試験』の合格者を発表した。合格者の内、これまでの最年少は十歳であったが今回は十二歳以下が四名応募して三名が合格した。そして二名が九歳(小学四年生)で、最年少年齢記録を更新した。


『ITパスポート試験』は、経産省所管の国家試験「情報処理技術者試験」の一区分。セキュリティやネットワーク等のITに関する基礎知識をはじめ、経営戦略や財務、法務、プロジェクト マネジメント等とITを利活用する全ての社会人・学生が備えておくべき幅広い分野の総合的知識を問う国家試験だ。応募者は二十四年度以降で増加し、昨年度の応募者数は九万人に迫る。平均年齢は二十六歳。合格者数は四万人で、平均年齢は二十八歳。




<広がる資格効果>

 学習を通じ総合的なIT力を身に付ける事ができる『ITパスポート試験』は、CBT方式により通年で随時実施している。日本のIT社会の底上げとIT社会で活躍する人材の裾野拡大に寄与する事を期待しており、全職種のビジネスマンにとって必須の資格であろう。現在では、新卒採用活動(エントリーシート)への活用や社員教育・社内研修等への活用、公務員たる官公庁・自治体等おいても活用されている。


出題範囲は大別してA.経営全般、B.IT管理、C.IT技術の三分野。Aでは企業活動・法務・経営戦略マネジメント・技術戦略マネジメント・ビジネス インダストリ・システム戦略・システム企画がある。Bではシステム開発技術・ソフトウェア開発管理技術・プロジェクト マネジメント・サービス マネジメント・システム監査がる。Cでは基礎理論・アルゴリズムとプログラミング・コンピュータ構成要素・システム構成要素・ソフトウェア・ハードウェア・ヒューマン インターフェイス・マルチメディア・データベース・ネットワーク・セキュリティがある。


今回の九歳の二名は、これに合格した。尚、二十一年四月から今回までの十二歳以下の応募者数は合計百十三名、合格者数は二十一名で二割程度の合格率。


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