都知事が女性活躍に本腰、定員は二十名の『女性ベンチャ成長促進事業』

【社会報道】 平成二十九年八月二十五日に小池百合子(壬辰)都知事が定例会見を行った。知事就任から推し進めていた女性活躍の一つ、女性起業家を支援する新たに『女性ベンチャー成長促進事業』を発表した。


これは女性を「育てていきたい」という理念から生まれた事業だ。特に国際的に幅広い事業の発展・展開を考え、社会的な課題の解決に役立つ事業に対して積極的に取組む。本事業を通じ、東京発の起業家の事業を成長・発達したい。その様子をHP等により広く発信し、起業面のスケールアップの後押しをする。


本事業のプログラムに参加する女性起業家を二十五日から募集開始した。応募者の中から二十名の参加者を選定予定。十月からは先輩起業家や投資家が講義し、参加者のビジネスプランへの助言等を三ヶ月間に亘って実施する。メンタを付けてサポートする構えだ。九月十七日まで応募を受付ける。



<九月二十五日にKick off Event>

 次に二十名の参加者の内、事業展開の将来性等を踏まえて、更に十名に絞込む。来年一月から海外で活躍する女性起業家との接点を持つ機会を設けて、海外創業の機会も用意する考え。海外の投資家等にも効果的に発信をする点を踏まえ、本事業の英語名称を「APT Woman(Acceleration Program in Tokyo for Women)」と決定。APTは“aptitude”の略でもあり、「才能」の意味がある。名称を縮めて「APT(アプト)」という言葉に結びつけ、本事業を展開していく。

「高い志を抱く女性達の努力が順調に進みます様に」と、願いが籠った名称となっている。


ロゴは「七宝つなぎ」という日本の伝統的な美しさをモチーフにした。ダイバ シティとスマート シティを組合わせ、女性発奮に期待する。九月二十九日にはキックオフ イベントを開催予定。百合子も出席し、女性起業家と起業を目指す人財にエールを贈る。百合子はジャーナリスト時代に女性起業家や女性管理職を取材した。長年に亘って手掛けてきたテーマだからこそ、「東京は女性ベンチャの街になる位、育てていく。そういう環境づくりをしていきたい。」と述べた。

尚、APTには「~しがち」という好ましくない表現で用いる事もある。


女性トップの都政となった今、女性が学び、自身の意志で人生・収入を変えるチャンスが到来した。今迄では在り得なかった環境が今の東京にはある。今後の東京に、この様なチャンスは二度は無いかもしれない。帝国データバンクの調査によれば、全体の内で女性が代表取締役を務めている割合は全国平均七.六九㌫。東京は八.四五㌫(共に二十九年四月時点)。女性トップ都政の今、七十五歳年金支給開始を見据え、女性は決断すべきではないだろうか。女性記者の私は起業家でもある。


撮影記者:岡本早百合

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