『輝照塾』が一千万円を集金、百合子都知事は安倍政権を批判

【政治報道】 平成二十九年九月十六日に東京・京橋にて、政治団体「日本ファーストの会(代表:若狭勝)」の政治塾『輝照塾(塾長:同じ)』が初となる講義を開いた。選考を通過した二百人が一期生。その中には五名超の元・国会議員等もいる。女性比率は四十四㌫。初講義は小池百合子(壬辰)都知事が行った。


入塾選考料は二千円、入塾金は一万四千円、受講料は全六回分で三万六千円。一期生は一人当たりで五万二千円を同塾に支払う。一期生は二百人なので、同塾は少なくとも一千四十万円を集めた事になる。一期生は全国から二十代から六十代。職業は幅広い。



<一院制と地方自治で改憲>

 挨拶で若狭塾長(丙申、写真上)は、「一つの考え方の基本をもっています。」とバック キャスティングを強調。バック キャスティングとは未来からの逆算である。予め未来の目標を設定して、現在の為すべき事を考える。対義語はフォア キャスティング。若狭塾長は三十年先の日本の未来図を設定。「このままでは本当に日本の国が、どんどんと衰退の一途になってしまう。」と、少子高齢化等を挙げて三十年先の国民は悲観すると予測。「日本の未来図を悲観から希望に描き変えなければならない。」と、国政のシステム変更(国会改革、しがらみ政治の打破)を図る。


囲みでは改憲の優先順位を問われ、一院制と即答した。しがらみ政治を変える象徴と位置付ける。併せて、憲法第八章「地方自治(九十二~九十五条)」も念頭に入れている。改憲は一条毎に国民投票で国民が判断する。また年内に立上げる見込みの新党に都知事が連携する旨を明言。塾生からの立候補もあり得る。



「GDPは、たらたら成長している。」

 百合子都知事(写真上)は若狭塾長と志が同じと表現し、「しがらみが無いからこそ、改革を進めていけるんだ。改革をしっかりと進めていかなければ、この国は本当に世界の片隅に残った、ある一つの歴史的な国に成り下がってしまうのではないか。」と危機感を一期生に伝えた。「日本は何を基軸にして生きていくのか。我が国は何をすべきか。」と課題項目を述べ、改革に対する実行のスピードの遅さと覚悟の欠如を指摘した。


また文科省(大臣:林芳正)が来年度から特別区内の私大の定員増を認めない方針に関し、苦言を呈した。東大がアジア圏の大学にランキングで抜かれた点につき、「もっと世界と闘わなければいけないのに、そんな小さな所にですね、照準を当てている、この小っぽけな政治って何なんだ。」と、グローバル視野の無い国内政治を憂いた。更に「アベノミクスという言葉もありましたけれども。まあ、GDPはそのまま、たらたらと成長しているとは言えですね、実感が伴わない。皆が期待を抱きたがらない。希望に繋がっていない。」と安倍政権を切り捨てた。


改憲については、九条ではなく別の切り口を求めた。「評論していても何も変わりません。今こそプレイヤが必要だ。」と一期生へ期待を懸けた。


囲みでは一院制につき、「私は良いボールではないかと思います。」と述べた。重ねて「もう少し国民の皆様が本当に求められている様々なニーズを受止める。若しくは発信できる。そんな塾になってくれば良いんじゃないかなと思っています。」と『輝照塾』にエールを送った。


撮影記事:金剛正臣

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