国際映画祭のコンペ部門の日本代表に元グラドル・佐々木心音が主演の作品

【芸能報道】 平成二十九年九月二十六日に東京・六本木にて、『第三十回 東京国際映画祭』ラインナップ発表会が開かれた。記念すべき本年の公式スポンサに、世界規模の航空連合「ワンワールド」の創立メンバであるアメリカン航空(CEO:ダグ・パーカー)が付いた。


世界各国からの新作がグランプリを競う「コンペティション部門」では、千五百三十八本の応募があった。本年一月以降に完成した長編が対象だ。厳選した結果、十五本の作品が選ばれた。内、二本が日本作品。同部門の国際審査委員長は俳優で監督のトミー・リー・ジョーンズ(丙戌、写真上)。ブラット・ピット(癸卯)と共演した映画「Ad Astra(二〇一九)」の撮影を終えたばかり。他の委員には、俳優の永瀬正敏(丙午)や女優で映画監督の中国人、ヴィッキー・チャオ(趙薇、丙辰)らが並ぶ。



<グラビアからレッドカーペット女優へ>

 注目の日本作品は瀬々敬久(庚子)監督の「最低。/KADOKAWA」と大九明子(戊申)監督の「勝手にふるえてろ/ ファントム・フィルム」。前者はS女優・紗倉まな(癸酉)の文芸小説が原作。S界における母や家族の関係を描いた。主人公は三名。元グラドルで女優・佐々木心音(庚午、写真中)、モデル・山田愛奈(戊寅、写真右)と女優・森口彩乃(丙寅、写真左)のトリプル主演だ。後者はラブコメで主演は女優・松岡茉優(乙亥)。


グラビアDVDから、日本映画界の最高峰にてコンペ部門の主演女優となった心音。「私は結構、流れに身を任せるタイプでして。元々、舞台から。色気が無いと言われてグラビアを始めて。ここまでやらせて頂いているので、周りの方に感謝の言葉しかないです。」と、国際映画祭まで昇った理由を周囲のサポートと逃げずにやってきた心音の仕事と暗に示した。感謝を重んじている姿勢こそが、正にそれであろう。



四大映画祭へ

 また本年はアニメーション監督の原恵一(己亥、写真上)を特集する。「エスパー魔美/藤子・F・不二雄」や映画の「クレヨンしんちゃん/臼井儀人」等を手掛けてきた。発表会に出席した原監督は、アニメのコンペ部門参加を促した。アニメ対アニメや実写対アニメを提案。怒りを根源に創作する時もあるという原監督ならではの発想であった。更に「世界四大映画祭って言われる位。(仏)カンヌ・(伊)ベネチア・(独)ベルリン・(日)東京。」と東京国際映画祭の飛躍を望んだ。アニメのコンペ部門参加があれば、四大映画祭も夢ではないかもしれない。


そして本年からはフェスティバル・ディレクタに久松猛朗(甲午)が就任した。久松ディレクタは「過去の二十九回を振返り、これから行くべき道をどうするか。」と節目を意識し、三つのビジョンを掲げた。「映画を観る喜びの共有」「映画人たちの交流の促進」「映画の未来の開拓」だ。例えば、特別企画として『ゴジラ』のシネマ・コンサートをフル・オーケストラで上映したり、ヒルズカフェをバッジがあれば誰でも入れる様にしたりする。


会期は十月十五日から十一月三日。最終日にはクロージング作品「不都合な真実2 放置された地球/東和ピクチャーズ」でアル・ゴア(戊子)元・米副統領が来場する予定。


画像提供:東京国際映画祭

撮影記事:金剛正臣

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