【社会・教育・人生考察】 結論として母親の知能低下が、尋常ではないスピードで進行している。母親に伴い、父親も知能低下へ舵を切ってしまっている。これが所得較差・教育格差の主因である。
エリートやエリートに成ろうとする者は、本稿の統計データを必ず覚える。そして対策を打つ。自身及び子の人生を上下に分かつ絶対的な要因だからだ。上図は片親世帯の国の統計。やや古いが、傾向は急変するものではない。母子家庭と父子家庭では、二倍ちかくの収入較差がある。
上図は、子の「大学進学率」と「相対的貧困率」。離婚をして片親となれば、子が大学に行ける確率は二割ちかくまで落ち込んでいる。現代では大卒未満の貧困率は高く、貧困の再生産を親が行っている事になる。母親であろうと父親であろうと、子にとって離婚は悪でしかない(成人後の人権)。特に母親は収入の問題上、子の人生の為に決して離婚してはならない事が上図確率から分かるだろう。
片親世帯の貧困率は、五割超。両親世帯の貧困率は一割。離婚は自身も含めて、下層(低級国民)になり易い。悪手である。上図の通り、母子家庭は平成七年より増加傾向。子どもが減少している中、二百万世帯以上も増えている。家計で視ると、母親に中長期(成人までの教育や雇用環境)の視点が乏しい事が分かる。
<遺伝と躾と収入>
次に遺伝と躾を確認する。上図より、年齢が低い内は「共有環境」が収入に影響する。躾だ。共有環境とは「家族が共有する事でお互いに類似性を作り出す環境の効果である。」と教育学博士の慶大・安藤寿康(戊戌)教授は言う。
就職時近辺は親が創る共有環境、以降は「遺伝」六割と「非・共有環境(家族以外)」四割が収入を左右する。非・共有環境も成人までは躾の範囲となり得る。
次は遺伝と環境(共有及び非・共有)の影響だ。橘玲(己亥)の書籍「無理ゲー社会/小学館新書」には、共有環境及び非・共有環境の影響も各項目をパーセンテージで掲載している。それに因れば、圧倒的に非・共有環境が大切であり、共有環境は「インフォーマルな社会関係」や「子育ての問題」、「基礎的な人間関係」、「言語」等と人生の基礎部分を構築する点に影響している。
共有環境のレベルが高いと、子は就職というスタート時に収入が高く、子が創る新たな家庭において良好な共有環境を再生産できる事になる(例;名家)。躾が左右する。
Y染色体の可能性
ポイントはY染色体だ。シリーズ「日本人のルーツ」で分かる通り、Y染色体に組み替えが無い為に縄文人や弥生人等を分析できる(ルーツを探れる)。然しながら、Y染色体は軽んじられてきており、Y染色体の知性等のDNAデータは無いものと現代科学は推察。X染色体の分析に熱心だ。宇宙全体の中で科学で証明できるものは、数パーセントしかない。
もしX染色体にだけ知性関する情報があるのであれば、X染色体を二本有す母子家庭の収入の方が高くなっても良いのではないだろうか。実際の上記出力データを視る限り、XX染色体の女性よりもXY染色体の男性の方が、子育てに好い影響(環境)を与えている。当然に両親が揃っていれば、シナジにより、教育環境及び自身達の仕事の環境も片親世帯より良くなり易い。
詰まり、重要成功要因(KFS)はY染色体と仮説できる。
<ビジネス遺伝子>
例えば天皇家。日本は天皇家があるから日本。欧州等は歴史上、国のトップのY染色体がころころ変わった為、紛争・戦争に塗(マミ)れ、国の名前がよく変わった。ずっと不安定だった。日本の万世が一つのY染色体というのは、現実世界で最も安心・安全な国となっている。
一方のX染色体は、組み替えにより上の世代の情報が削られていく。凡そ七代前ぐらいの情報が精一杯。女性はビジネス環境での経験が乏しく、情報の蓄積(DNA化)が男性と比べて圧倒的に少な過ぎる。故に、どの国でも女性は収入を男性よりも得難い。ビジネス遺伝が弱い。
「男性社会」は否定要件とならない。女性の上場企業の代取はおり、男性の代取が女性のマーケットを構築・成功させている。条件は賢さに変わりない。ビジネス コミュニケーションは、交渉そのものであり、この経験が数代に亘って乏しいものと推察できる。
日本人男性の強み
これはX染色体が劣っているのではなく、情報の蓄積(DNA化)が薄い点を指摘している。ビジネス遺伝子で厚みあるY染色体は、科学が未だ解明できないだけであってDNA化に成功しているとすれば、日本人の場合、縄文時代からの生きる術を文化等で蓄積している事になる。
それを証明する事象は、日本史及び世界史を思い出せば良いだろう。日本人は幾度も科学文明の進んだ西欧社会に挑戦し、それなりの結果を出力してきた。
<パーティ化しているか>
漸く対策である。確かな意思決定をする為には、前提やデータ群のインストールを避けられない。ここが短気であると、確かに失敗する。上記のデータ群より、男尊女卑とは異なる「男性前衛・女性後衛」が定石となる。「女性は男より三歩下がって歩くべし」がうるさかった福岡は、若者・若手を中心に新たな時代を切り開こうとしている。そして他の県よりも未来がある。
ネフリ等では異世界転生もののアニメが多い。家族はパーティと捉えると良いだろう。危険性が高い前衛は男性で、遠方射撃や回復等の後衛は女性が担う。その間に子、護る。前後逆が良いだろうか。女性前衛が良いという女性もいるだろうが、統計的に成功し難い事を知る。但し、極稀に大成功する(例;DeNA)。
平成時代に日本は失敗し続けた。それはパーティが歪(イビツ)だったからだ。日本史の王道の「男性前衛・女性後衛」の時代は上手くいっている。今では男性・女性どっちが前衛なのかも分からない。よって子が危険に晒されており、自殺に走る子がいる。両親の収入・資産も危うい。更に子が危険に晒される。
躾の能力が乏しい現代家庭
悪しき例は、ジャーナリスト・長田昭二(乙巳)の記事『「ろうそくの火を吹き消すことができない」子どもたちに広がる“口の虚弱”…「機能低下」はどうすれば防げるのか。/文藝春秋』。歯科医師である国立モンゴル医学・科学大・岡崎好秀(壬辰)客員教授へ取材し、子が“鼻呼吸”できない点を炙り出した。
同教授は、その最大の要因を赤ちゃんの時の食べさせ方と言う。教育・躾の問題だ。そして子の脳の発達へ影響を与える。酸素吸引量が下がる為、恐らく大人の知性にも影響があるだろう。
本来『上あご』に接しているべき舌が下がってしまうので、就寝中にいびきをかくようになります。いびきは空気の通過障害が起きていることを意味します。これは脳の発達に影響し、将来の閉塞性睡眠時無呼吸症にもつながります
教育に関し、学が無い母親が間違った教育・躾を感覚で子へ行っている。共有環境の悪化に他らない。間違いなく、人生百年時代を見据えた教育・躾ではない。教育方針はビジネス経験豊かな父親が担った方が、歴史的に確からしい。DNAを含めたビジネス経験が乏しい母親(ビジネス弱者)が教育方針を決めると、ビジネス弱者の共有環境になる為、子の就職時に差を付けられる。ここもビジネス強者である男性前衛である。
これが理解できなくば、既に知能は低下している。
<現実は家族間闘争>
重ねるが、これは決して男性優位ではない。勝率を上げる方法でしかない。女性前衛・男性後衛の様なパーティは知(アイデア等)を共有できず、弱小化する。父親は子育てに消極的になる。ビジネス強者の父親は、よく口を紡ぐ事になる。あくまでも社会とは家族単位の闘争である。受験戦争であろうが、就活であろうが、婚活、ビジネス等と全てが家族単位。現在ではグローバルである以上、既に世界戦だ。世界の家族達と戦っている事を知る。
ここに個人で挑戦しようとするから、父母で巧く相互補完し、子も戦力化した名家という家族(パーティ)に勝てない。失敗は必ずある。ヒューマンエラーをゼロにする事は不可能。しかし父親と母親の失敗には違いあり、母親の失敗は子にとって上図群から壊滅的と知る。故に、父親の失敗をリスクマネジメント上、許容する。ビジネスパーティは会社等の組織があるから理解できるだろうが、土台となる家族パーティ・共有環境が堅いか脆いかは重大である。
同性愛でも異性愛でも共有環境のパートナ選びが重大だ。次いで非・共有環境であるビジネス上のパートナ選びとなる。遺伝は何かできるものではないので、意思決定可能な二環境のパートナ選びを人生の核と知る。女性優位と女性前衛は、DNA化不足で知能低下し易い(感情に流され易いの意)。ただでさえ女性は月経という不安定期が毎月あるので、判断を誤り易い時が毎月ある事を知る。
そしてパーティ化し、経験値を上げ、他のパーティと協力・協調・協業していく。
統計上、女性前衛のパーティは知能低下し易い。女性前衛の未来は暗い確率が高いので、特段に高い生産性を誇る女性以外は、互いに理解ある者をパートナとする。無理ゲー社会とは、あくまでも個人一人でパーティ戦をする場合と女性前衛・男性後衛でパーティ戦をする場合と覚える。勝率が低い方を選ばない方が良い。
何よりも家族間闘争だからといって、無闇に敵対関係を作ってはならない。現代の都市部の母親は見知らぬ者への目つきが悪く、敵対的だ。これでは新たな支援者や協力者を作り難い。「男は度胸、女は愛嬌」は古くからの勝てる戦術。
当然に天皇家は、天皇陛下が前衛・皇后陛下が後衛であられる。
王の道に真似ぶ事も王道と云う。
記事:金剛正臣
画像:ひとり親世帯の現状/社労士石田のブログ、I-6-6図 母子世帯数及び父子世帯数の推移/男女共同参画局、男性の収入は「遺伝」でこれだけ決まるという「冷酷すぎる現実」/現代ビジネス、数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響! 驚きの最新研究結果とは/朝日新聞出版、「ろうそくの火を吹き消すことができない」子どもたちに広がる“口の虚弱”…「機能低下」はどうすれば防げるのか。/文藝春秋
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