国民民主党と都民ファーストの会の「合流報道」を伊藤孝恵 副代表が否定

【政治報道】 若者・若手が期待する政党・国民民主党(国民、代表:玉木雄一郎)が揺れている。


令和四年一月十日に玉木代表(己酉)は、東京・新宿の街頭演説にて地域政党・都民ファーストの会(都F、代表:荒木千陽)と「選挙においても様々な連携をしていきたい。」と可能性を伝え、十三日に同会と勉強会を実施。同日に千陽代表(壬戌)と共同で記者会見を開き、重ねて選挙連携の可能性に言及した。

今夏には『参院選』がある。


この唐突な玉木代表の都Fとの連携模索により、TwやYTでは怒涛の反対コメントが並んだ。FNNは「【独自】国民民主と都民ファースト合流へ 夏の参院選に向け最終調整」、朝日新聞は「立憲と深まる溝 国民民主は合流視野」、 小学館は「国民民主党と都民ファーストの会、合流へ 近く正式発表」等と合流という言葉を用いて報じた。


 翌十四日に国民・伊藤孝恵(乙卯)副代表は、YTにて「【緊急配信】都民ファーストの会と国民民主党に関する報道の真偽についてお話しします」と題し、報道現在で両党の合流の話が一切上がってない点を強調。「余りに適当な報道が多い。結論から言うと、未だ決まっておりません。」と主張、各社の記事を“飛ばし記事”と断じた。


孝恵副代表は当該勉強会、意見交換会、共同記者会見とその後の執行役員会に同席。その立場より「断言します。未だ本当に決まってないんです。慎重に、そして指差し確認をしながら、理念や政策の擦り合わせ、理念や政策の確認。その先に本当に協力できる体制が作れるのか否か。本当にそれは、直ぐに壊れる塊ではないのか。それらを確認しているという作業中です。」と説明した。




<若者・若手は受容するか>

 都Fは小池百合子(壬辰)都知事が立ち上げた地域政党。コロナ対策で百合子都知事は、度重なる緊急事態宣言の発出を総理へ要望し、子ども・若者の生活を締め付けた。結果、コロナで死亡し難い子ども・若者の自殺者数は二年間で大幅増(警察庁)。


玉木代表と孝恵副代表は当時国会で問題視。菅内閣は了承し、自殺対策の「孤独・孤立担当大臣」の設置へ貢献した。国民の支持者等は、今回の両党の連携・合流を問題視。マッチポンプ(子ども・若者自殺者増と孤独大臣提案)とも言われかねない事態に陥りかけている。


アンケート「若者が選ぶ、二〇二一年活躍した国会議員は誰か?/日本若者協議会」にて、玉木代表は栄えある首位を獲得。孤独大臣提案者である孝恵副代表もランクイン。国民は若者・若手の支持を伸ばし、先の『衆院選』でも比例区にて議席増。若者・若手から信用され始めた矢先であった。



若者・若手の支持を失った者

 都Fとの連携・合流は、国民の支持者等がコメントに打った“悪手”となるか否か。国民は左派政党であるが、右派も一部が支持している点が特異で強み。首都・東京での熱が日本維新の会(代表:松井一郎)とは差がある点も大きい。


今回の一連の判断は、玉木代表にとって旧「生活の党と山本太郎となかまたち」小沢一郎(壬午)共同代表や旧「民進党」前原誠司(壬寅)代表、旧「希望の党」百合子代表等の様に、総理への道の分岐点となりかねない。


失敗した者達は、全て共通して若者・若手の支持を失った者、若者・若手を軽んじた者達である。現場取材を続けた結果、違いない。安倍内閣は若者・若手の支持が強かったから、長期政権と成り得た。彼らは“サイレントマジョリティ”である。そして令和時代はアーカイヴ重視。若者・若手は上の世代の様に、決して「何をしたか、されたか」を忘れない。

ハイムにも国民の支持者は多いだろう。続報を待たれたい。


記事:金剛正臣、撮影:岡本早百合

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