【政治ニュース】 平成二十七年十一月十七日に安倍晋三 総理大臣は、臨時国会を見送り来年の常会の召集を平成二十八年一月四日に最大の前倒しをするコトをトルコで表明した。常会の会期は百五十日間。同年六月一日に閉会の見込みとなった。延長すれば別であるが、現状では『公職選挙法』により、来る参院選は五通りを与党は選択できる。最も早いタイミングは、六月九日公示の二十六日投開票。最も遅いタイミングは七月七日公示の二十四日投開票だ。
常会召集が五日以降になれば、計算的に選択の余地がなくなり一通り。安倍総理は『参院選二〇一六』を闘うコトを表明したに等しい。当然ながら衆院解散の可能性は高く、W選は大いにあり得る。W選か否かは、民主・維新・おおさか維新・共産の動きで決定される。共産が提案した「国民連合政府」は、民主・社民・生活が絡む。一人区で野党統一候補を定められるかがポイントだ。しかし現状では厳しい。十六日に民主・細野豪志 政調会長(四十四歳)は岡田克也 代表に同党の解党を求め会談したものの、難色。細野政調会長をバックアップするのは、前原誠司 元外務大臣。
<共産、シールズ頼みか>
民主・維新が一度解党し一つの党になれば、自公にとって驚異となる。民主・共産が組んでも驚異となる。だが報道現在はどっちつかずの状態だ。この段階のまま越冬すれば、野党がバラバラなので自公はW選を選択した方が勝率が上がる。民主・蓮舫 代表代行(四十七歳)はキーマンの一人で、同党の女性議員から信頼を構築している。実質的に「白い蓮舫組」が見え隠れする。彼女自身も来夏は改選だ。民主の未来は、細野政調会長と蓮舫 代表代行が左右する。
共産は脂がノル、知名度の高い四十代が不在だ。ここ数年間の共産旋風の引き立て役であった吉良佳子 参議院議員(三十三歳)は、先月に出産したばかりで来夏をフルで闘える(体力的・精神的に)余裕がない。生活には山本太郎 共同代表(四十歳)が存在感をもち、「山本太郎となかまたち」のメンバーを牽引する。『参院選』でも充分に力を発揮するだろう。社民は存続危機の選挙になる。
<橋下の強さ>
一方、新安保法制に貢献した次世代・元気・改革。次世代は中山恭子体制に変わり、初の国選だ。次世代・和田政宗 参議院議員(四十一歳)とメディア戦略に挑戦的な次世代・加賀美誠 広報室長に同党の命運が懸かる。大阪W選では橋本市長を同党が支持した。元気は、松田公太 代表(四十六歳)と元気・山田太郎 政調会長(四十六歳)のコンビだ。体力と気力で新安保法制の与党了承を漕ぎ着けた。松田代表が改選で熱を帯びる。改革は荒井広幸 代表のみで改選。
やはり最注目は、おおさか維新・橋下徹 暫定代表(四十六歳)。五年以内に衆院で過半数を獲得する野望を掲げる。十五日には大阪府の合同世論調査で初登場一位となる二十七.五%を叩きだした。既に東京にも事務所をおお維・政党支部「東京維新の会」を開設しており、着々とコトを進める。然しながら報道現在では来月をもって、政治活動を止める橋本 暫定代表。如何様なカタチで『参院選』に挑むかが、注目される。
<来夏の参院選は実質、改憲選>
改憲を狙う自公には、強い四十代が不在だ。双方とも高齢化が進み、若手・中堅が育ってる感がない。岸田文雄 外務大臣率いる宏池会、石破茂 地方創生担当大臣率いる水月会、山東派との合併が予定される麻生太郎 財務大臣率いる為公会から逸材が出てくるかが、肝だ。注目の小泉進次郎 衆議院議員(三十四歳)は無所属だが、選挙の応援は絶大だ。公明は支持母体の創価学会も併せて、育成に暗雲が立ち込める。
来夏の参院選では民主・細野政調会長、民主・蓮舫代表代行、生活・山本共同代表、次世代・和田参議院議員、元気・松田代表、元気・山田政調会長、橋下暫定代表の四十代である七名がインパクト的に影響を与えるだろう。彼等は日本の四十代を代表し闘う。安倍総理、岸田外務大臣、石破地方創生担当大臣、麻生財務大臣、山口那津男 代表らが迎え撃つ。四十代の百十一万人の有権者はどう動くか。
(了)
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