皇嗣妃殿下が第六十七回『青少年 読書感想文 全国コンクール』へおことば

【日本報道】 令和四年二月四日に秋篠宮皇嗣妃(丙午)殿下は、オンラインにて開催された第六十七回『青少年 読書感想文 全国コンクール/全国学校図書館協議会』の表彰式へビデオメッセージをお寄せになった。


妃殿下は、「今回は海外の日本人学校六十校を含む、約二万四千校で学ぶ児童・生徒から三百十万編を超える作品が寄せられました。一人ひとりが本と向き合い、その時々の自分の気持ちや考えを文章で表現する為に励んだ事でしょう。これほど多くの小学生、中学生、高校生が本と出会い、感想文をまとめられた事を大変嬉しく思います。


本日、数多くの応募作品の中から選ばれ、受賞される皆様に、心からお祝いを申し上げます。


受賞作品を読んでおりますと、皆様が自分の経験してきた世界と本に描かれた世界とを行き来しながら、考えを巡らせていった事が感じられました。そうした過程で、人の暮らしや社会、自然への眼差しに、深みが加わった様にも思いました。私も、受賞作品によって心が動かされる事や新たに気付く事もあり、そこで取り上げられた本のページを捲り豊かな時間を過ごす事ができました。


表彰式で直接お会いできないのは残念ですが、感想文の言葉が伝わってきて、皆様とお話しできた様な気持ちがしております。



この一年も、学校や図書館では教職員や司書、ボランティアによって感染予防に配慮しながら、読書の機会を増やす活動が行われてきました。児童・生徒自身が気に入った本を紹介する等の読書活動もあったと聞きました。またコロナ禍で生活に制約がある中、子どもが本を読み、心を落ち着かせ、視野や行動を広げられる様、支えてきたご家族もおられたのではないでしょうか。


そして著者や翻訳家等、本作りの関係者も素晴らしい本を世に出してこられました。そうした中で、子ども達は本を手に取って、登場人物の思いを想像したり、自分を見つめたり、科学の世界に胸をときめかせたりしてきた事でしょう。


子ども達の読書環境を整えてきた皆様のご努力は、大変意義深いものと考えております。


本コンクールの開催と発展に力を尽くしてこられた関係者の皆様に、深く敬意を表します。そして今後も多くの児童・生徒が本に親しみ、思考の幅を広げ,未来に向かって歩みを進めていきます様願い、表彰式に寄せる言葉と致します。」とお述べになった。


修飾:FPhime

写真:宮内庁

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