【芸能報道】 平成二十九年十一月十六日に東京・日本橋にて映画『パディントン2/キノフィルムズ』の声優発表とマーマレードタワー点灯式が行われた。全世界三百二十八億円超えのヒットを記録した、ロングセラー児童小説の実写映画「パディントン(二〇一六)/同社」。本作続編の『パディントン2』が来年一月十九日より全国公開となる。
英俳優のヒュー・グラント(庚子)演じる落ち目の俳優フェニックス・ブキャナンの日本語吹替版声優を俳優の斎藤工(辛酉)が務める。既にパディントン役・松坂桃李(戊辰)、ブラウンさん役・古田新太(乙巳)の続投が決定していた。発表会で斎藤は「落ち目の俳優役という事で、凄く僕は共感しています。そもそも落ちる所まで上ってもいないだろうという感じはあるんですけど。」と謙虚な挨拶。「何度も何度も同じシーンを見返したりして表現を研究するのですが、ヒュー・グラントのあまりの多才振りに驚いてばかりでした。本当に楽しい時間でした。」と学びが多かった点についてコメントした。
主役パディントンの魅力について「敵役ながら、パディントンの健気さ、礼儀正しさ、愛らしさに凄く魅せられていく自分がいました。動物も人間と同じくらい感情表現が沢山あるんだなと教えられました。」と振り返った。真っ直ぐな心を持つであろうパディントンに「本当に彼の誠実さに、自分の中に失われているものを見出す様な、何か、気付かず自分の中に空いていた穴が埋まっていく様な作品でしたね。」と零す。
好きなシーンは、ブキャナンが七変化の如く沢山変装しているシーン。二十以上も年齢の離れたブキャナン役を演じるに当たって「意識せずに、自分の音色みたいなものはあまり嘘をつかずに感情を優先して演じたいな。」と語りつつ、イベント後に収録を控えた歌のシーンについては「ブキャナンにとっては、この歌がとても意味がある。なぜ歌うのか、どこで歌うのか。どう歌うのかというのは、彼にとって重要なテーマ。」とプロの観点で述べた。
三十年一月に来日が決定しているヒュー・グラント等のキャスト・スタッフ陣との対面には早くも期待。「ヒュー・グラントさんらのクラス(の方)だと、僕が知らないご飯屋さんとかも知ってそう。なので、逆に“さくら水産”とかに連れて行ってあげたいですね。この企画は実現しないと思いますけど。」と庶民派な一面も魅せた。
最後にロンドンから駆けつけたパディントンと共にパディントンが大好きな二百十六本ものマーマレード瓶で作られた、二百三十㌔のタワー点灯式を行った。オレンジの暖かな印象を与えるタワーは、公開日までTOHOOシネマズ日本橋の二階ロビーに設置。「子どもも勿論ですが、マーマレードの甘い部分もビターな部分も味わえる様な、笑いあり感動あり色んな感情になれる、大人も楽しめる作品だと思います。特にデートムービーに最適だと思います。」と締め括った。
撮影記事:岡本早百合
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