四月にVR能『攻殻機動隊』、三年目の技術革新

【芸術報道】 令和四年四月三十日に東京・池袋「東京芸術劇場プレイハウス」にてVRやARの技術を駆使した映画等を提供するEVISION(代取:奧秀太郎)は、VR能『攻殻機動隊』を公演する。三年連続。

二月二十三日より先行チケットの発売を開始した。


野村萬斎(丙午)は本作を「攻殻機動隊と能を繋ぐVR、あの世とこの世、彼方と彼岸、虚と実を繋ぐ能楽の未来形である。」と賛辞した。同社の取締役には「明大」教授、顧問に「東大」教授と特別顧問に「明大」理事の名が並ぶ。


一昨年より「東京世田谷パブリックシアター」「東京芸術劇場プレイハウス」「博多座」、昨年には「札幌文化芸術劇場」等の各地で上演してきた。


このVR能とは、様々な最先端技術を駆使し、世界初のVRメガネ無しで仮想現実空間を再現。今回は日本が世界に誇るSF漫画「攻殻機動隊」を能で表現する。


本作は、近未来の電脳化社会を舞台に架空の公安組織の活躍を描いた士郎正宗(辛丑)原作の漫画。神山健治(丙午)監督によるTVアニメ「攻殻機動隊」シリーズ、総監督を務めた黄瀬和哉(乙巳)による劇場版アニメ「攻殻機動隊ARISE」シリーズ等が制作され、一昨年よりアニメ「攻殻機動隊SAC_2045」が配信された。


演出は映画監督・奥秀太郎(乙卯)。脚本は藤咲淳一(丁未)。映像技術は日本初の舞台での3D映像を開発してきた同社・福地健太郎(乙卯)取締役、明大教授。VR技術は国内のVR研究での第一人者の同社・稲見昌彦(壬子)顧問、東大教授。


公演を重ねる毎に飛躍的に技術が進化。今公演でも新たに観客を驚愕させる仕組みに挑戦する。


出演は、報道現在の能のシーンを牽引する「観世流能楽師」坂口貴信(丙辰)、「同」川口晃平(同)、「同」谷本健吾(乙卯)、そして業界大注目の若手「同」観世三郎太(己卯)等。


世界初・本邦初の様々な技術と日本の伝統芸能の先鋒とが高次元なレベルで融合し、攻殻機動隊の世界を再現した舞台芸術の未来を創る。


そして「鬼滅の刃」の我妻善逸役や「進撃の巨人」でコニー・スプリンガー役を務める声優・下野紘(庚申)が特別ナビゲータを務める。「VR能とは?」「攻殻機動隊とは?」等、本作の上演がもっと分かり易く、より楽しめる様な内容を馴染みの声で届けていく。


画像:㈱EVISION

0コメント

  • 1000 / 1000