KDDIが銀座-虎ノ門間で「5G SA」×8Kのライブ同時配信

【金融報道】 KDDI(9433.T1)は、令和四年三月十五日に東京・銀座及び虎ノ門にて5G SA×8Kを利用した『スペースシャワーMUSICアワーズ二〇二二』サテライトライブを開催した。


銀座では本アワーズを同時にライブ配信し、虎ノ門では8KVR映像(3D百八十°)を体験できるコーナーを設置。「Xperia」を用いた5G SA無線による低遅延のライブ配信により、略リアルタイムでライブを体験。一部固定回線の8Kライブ配信や8KVR映像により、まるでライブ会場に居る様な臨場感・一体感を体験可能にした。


また、MCによるトークコーナーでは5G SAスマホを送受信機として使用。ライブ会場に居る様な形でのコールレスポンスも実施し、本会場さながらの一体感となった。


MCのいとうせいこう、ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)とemmaの三名が無観客のライブ会場から銀座サテライト参加者に呼び掛けた。遠隔配信にも関わらず、時差の無いやり取りで銀座の参加者も手を振る等と反応した。スムースなやり取りを受け、いとうは「5G SAによる8Kの高画質やこういった時差の無い配信でライブが届くのは嬉しいですね。」と述べた。



以下が5G SA配信で実現した三つのポイント。

  1. インタラクティブなサテライトライブの実現;5G SAの低遅延を活かし、アーティストの居る本会場との時差を解消。コールレスポンスや各遠隔会場との一体感を出す演出が可能になった。地方在住者が主要都市のライブ会場等への遠征する際に、交通費や宿泊費等の費用が嵩む傾向があり、同技術を用いたサテライト公演を実施する事で、居住地近隣のサテライト会場で本会場さながらの臨場感を体験できる
  2. 5G SA無線により、サテライトライブを実施し易い環境を実現;Xperiaの5G SA無線を活用する事で、配信専用の固定回線が不要に。これまで、配信用の固定回線は大きな費用が掛かり、事前工事等の工数も掛かる傾向にあった。同技術では固定回線が不要になる為、主催者の費用削減・工数を削減可。サテライトライブを通し、ライブ会場へ来る事が難しい人へもライブ体験を届け易い環境を実現する
  3. 新たなライブ体験を実現;8Kライブ配信や8KVR映像により、まるで本会場に居る様な臨場感のあるライブ体験を実現。ライブでは、生の音楽体験やアーティストとのやり取りだけではなく、会場の観客を含めた一体感も醍醐味の一つ。8Kによる高画質とVR映像により、これまでのサテライトライブではなかった“没入感”を実現した


昨年より同社とソニー(6758.T1)の両社は5G SAを活用した新たなビジネスユースケースやエンタメサービスの創出を目指した技術検証を推進している。本イベントも両社の取組みの一環。本イベントでは5G SAの特長である「ネットワーク スライシング」を活用。


以下は大塚商会よりネットワーク スライシングの意味。

「ネットワークの分割」の意味。ネットワークを仮想化し、ネットワークリソースを分割して、用途に応じたサービスを提供する技術の事


実際のユースケースの基、同じネットワークで提供される他サービスの影響を受け難い安定した通信を実現した。8K映像配信では、離れた場所でも臨場感を以てイベントに参加できる事を実現した。今後も両社は5G SA時代の新たなサービスの創出に向けた取組みを推進していく。


尚、KDDIは個人向け「5G SA」を今夏以降で提供予定。法人向けは先月より提供開始。


画像:KDDI㈱

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