平成三十年は「日本におけるロシア年」、五分野でロシアの良さを伝えるプロジェクト

【社会報道】 平成二十九年十二月十一日に東京・渋谷にてロシア・イン・ジャパン実行委員会は設立記者発表会を行った。三十年は「日本におけるロシア年」と「ロシアにおける日本年」を相互開催する。本委員会は日本におけるロシア文化の理解・促進を図り、両国の親善と事業機会の創出を行う。


各国を代表し、外務省の相木俊宏 欧州局審議官は「国と国との関係を深めていく為に、人と人との繋がりが重要。」と挨拶。ロシア連邦政府のアレクサンダー・ジュラフスキ文化副大臣(写真上)は「人道交流を重要視している。」と述べた。同委員会プロジェクトが今後も日本と交流を深めていく証明だと示した。



<日露の大企業が組んだ> 

 同委員会は二十八年十二月十五、十六日の日露首脳会談に連関する。電通(4324.T1)と、ロシアの世界的天然ガス企業「ガスプロム(GAZP.MM)」の子会社。映画・テレビ等の分野で豊富なメディアコンテンツを保有するロシア最大のメディア企業であるガスプロム・メディアHD(CEO:ドミトリー・チェルニシェンコ)で合意した「戦略的協力に向けた覚書」に基づき、二十九年九月二十六日に東京急行電鉄(9005.T1)と日本経済新聞社(代取:岡田直敏)を加えた四社のプロジェクトとして立ち上がった。



三十年六月と十一月にイベントを予定している。舞台芸術、美術、食文化、映像コンテンツ、書籍の五分野でアプローチ。日本でのロシア文化理解に臨む。ガスプロム・メディアHDのチェルニシェンコCEO(写真上)は「昨年十二月、電通との戦略的提携に関する覚書を締結しました。この文書の目的はロシアと日本の文化的価値観と伝統の促進と広範な普及です。日本側と協力する事を光栄に思います。弊社は建設的な協力を続け、日露文化交流年に積極的に参加していきます。」とビデオで伝えた。


電通の山本敏博 代取(写真最上)は「来年はいよいよ日露文化交流年です。日本ではこれまでにないぐらいロシアという国が話題になる年なんだと思います。FIFAワールドカップロシア大会もございます。文化交流は一年や二年ではならない。そういう考え方の下、五年間の活動に取り組むというそういう実行委員会です。」と説明。東京急行電鉄の野本弘文 代取(写真上)は「街には文化が必要であると常々申しておりまして。 電通さんから頂きましたお話で当社が培ってきた文化事業を通して多くの方々にロシアの良質な文化を是非是非、紹介致したい。」と述べた。


会見前には日露の文化交流に様々な形で取り組む実行委員会の設立記念し、ロシアから招いた著名アーティストによるコンサートを開催。コンサートには世界的に有名な指揮者であるワレリー・ゲルギエフ(癸巳)。同じく世界屈指のヴァイオリニスト、ワディム・レーピン(辛亥)。日本からは幅広い世代から支持されるピアニスト横山幸雄(辛亥)がゲスト出演した。


 撮影記事:岡本早百合

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