小説『人魚の眠る家』が実写化、脳死の娘の親に篠原涼子と西島秀俊

【芸能報道】 平成二十九年十二月十八日に東野圭吾の作家デビュー三十周年を記念して書かれた小説『人魚の眠る家/幻冬舎』の映画化が発表された。配給は松竹(9601.T1)。本作は発売から一ヶ月で二十七万部を超えたベストセラー作品。主演は篠原涼子(癸丑)。共演に西島秀俊(辛亥)で二人は初共演となる。


監督は日本映画界の鬼才・堤幸彦(乙未)。エンタメ作の「トリック/東宝」シリーズや「SPEC/同社」シリーズ等、硬派な「明日の記憶(二〇〇六)/東映」や「天空の蜂(二〇一五)/松竹」等を手掛けてきた。本作では東野の究極の選択や善悪の価値観、愛を顕在化させる。脚本は篠﨑絵里子。三十年一月にクランクインし、二月にアップ予定。以下は涼子のコメント。

初めて原作を読んだときから、同世代の子どもを持つ親として自分だったらどう向き合うのか?
薫子の様に強くなれるだろうか?なかなか答えの出ないテーマの作品だと、ずっと心の中に残っていました。そんな作品に堤監督、旦那さん役の西島秀俊さんを始めとするスタッフ、キャストの方々と共に向き合えるのは運命かもしれません。映画の中で答えを見つけたいと思います


以下は西島のコメント。

愛する子供の命の選択を迫られるという東野圭吾さんの意欲的な作品に、主演の篠原涼子さんと、夫役として本作でご一緒できることが今から楽しみです。初参加となる堤組で、この深い人間ドラマに真正面からぶつかっていきたいと思います


以下は堤監督のコメント。

原作に描かれていることはたいへん難易度の高い内容ですが、それはどの夫婦にも親子にも突きつけられる究極の問題であり、だからこそ挑戦すべき作品だと確信しています。
考えれば考えるほど“他人事”ではない。心して取りかかります

=STORY=

二人の子供を持つ播磨薫子(はりま・かおるこ:篠原涼子)と会社を経営する夫・和昌(かずまさ:西島秀俊)。すでに別居状態の夫婦は、娘の小学校受験が終わったら、離婚することになっていた。

そんなある日、二人の元に悲報が届く。娘の瑞穂(みずほ)がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。医師からは「脳死」という宣告が下され、回復の見込みはないという。脳死を受け入れ臓器提供を希望するか、心臓死をただ待つのか…


究極の選択を迫られた二人は、話し合いの末に臓器提供を決断する。ところが別れの瞬間、娘の手が一瞬動いたのを見た薫子は、娘が死んでいるという現実を受け入れられず、一転して臓器提供を拒否する。そんな娘と妻のためにと和昌は、自らが経営する会社の最先端技術を使い、前例のない延命治療を決意。

その甲斐あってか、娘はただ眠っているかのように美しく、肌つやも良くなり、体も徐々に成長してゆく。しかしその決断は、やがて薫子の狂気を呼び覚ましてゆく。そんな妻の姿を目の当たりにした和昌は、果たして自分の選択が正しかったのか、本当に娘は生きているのか深く苦悩していく。


それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか。過酷な運命を背負うことになった二人の先には、衝撃の結末が待ち受けていた――。


画像提供:松竹㈱

0コメント

  • 1000 / 1000