東京パラ大会に向けて選手強化の場『パラアリーナ』を無料提供

【スポーツ報道】 平成二十九年十二月二十日に東京・東八潮にて日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ、会長:山脇康)は、パラアスリートの練習環境整備を目的に『パラスポーツ専用体育館パラアリーナ』の建設を発表。建設起工式を実施した。


登壇者はパラサポの山脇会長(戊子)、日本財団の笹川陽平(己卯)会長、日本海事科学振興財団の鈴木浩司 常務理事、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委の森喜朗(丁丑、写真上)会長、日本障がい者スポーツ協会の鳥原光憲(癸未)会長、ウィルチェアーラグビーの島川慎一(乙卯)選手、車いすバスケットボールの添田智恵(乙卯)選手、JSCの井口哲郎 代取の八名。森会長は「パラスポーツの聖地として、レガシーとして後々にも残るようなものにしていきたい。」と挨拶した。


 パラスポーツ基盤強化において、パラスポーツ競技の実施可能な施設の少なさが課題となっている。特に体育館で行う車いす競技については、床を傷つける等の理由による利用拒否やバリアフリー問題で、日常的な練習場所の確保が困難な状況にある。また、パラスポーツに関する普及啓発イベントが実施できる体育館も不足している点から、日常的な強化及び普及、双方の課題を解決する為にパラスポーツ専用の新たな体育館を「船の科学館」敷地スペースを活用し、パラアリーナを建設する。三十年五月末に完成予定。


新元号二年に行われる東京パラリンピック競技大会正式競技の競技団体、及びその所属クラブチームないし個人を対象に日常的な練習場所を確保すべく同施設の体育館や設備を無料で貸し出す。併せて、パラスポーツの普及啓発に関する団体を対象にイベント等での施設貸出を行う。事前登録、予約を行った上で使用する事が可能だ。会館時間は午前九時から二十二時を検討(報道現在)。想定競技は車いすバスケットボール、ウィルチェアラグビー、ボッチャ、パワーリフティング、シッティングバレーボール、卓球、ゴールボール、トライアスロン、ローイングと射撃の十競技。


囲み取材で山脇会長(写真上)は「(同施設を)使い倒してもらいたい。」と語気を強めた。尚、同施設は新元号四年三月末まで使用可能の予定だ。


撮影記事:岡本早百合

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