IT業界でM&Aが四倍|M&Aサクシード

【ビジネス報道】 令和四年七月十一日にビジョナル(4194.Tg)GのM&Aサクシード(代取:金蓮実)は、同社が運営する法人・審査制M&Aマッチング「M&Aサクシード」にて、掲載しているIT業界関連の譲渡案件数が三年前の同月比で三.九倍(六月時点)であった事を発表した。

平均「譲渡金額」は前年比で四倍。


令和十二年に最大七十九万人のIT人材が不足との試算がある(IT人材需給に関する調査/みずほ情報総研)。IT業界では、今後も慢性的にエンジニア不足が続いていく見込み。


IT大手のM&A(規模拡大)推進も増え、あらゆる業種がDX・IT化を推進し、リアルビジネス企業によるIT企業のM&A(譲り受け)が増加、と同社。




譲り受け企業の動向

 事業成長やDX等のニーズから、M&AでIT部門を強化する案件が増加。IT企業・事業を譲り受ける場合、優秀なエンジニアの確保という視点でM&Aを積極的に行う案件が増えている。


優秀なエンジニアの採用や育成は難度が高く、時間も要するので、M&Aによって同じ企業に所属し、同じ文化で業務を行ってきた「エンジニアのチーム」を一度に確保できる点を大きなメリットとした。


これは、事業成長を目的としたIT企業によるM&Aだけでなく、非IT企業がIT企業を譲り受ける場合も同じ。これまでIT業務を外注していた非IT企業の場合、自社開発が可能になり、生産性が向上するという利点もある。



譲渡企業の動向

 コロナ禍による先行き不安と事業成長の為の譲渡が増加。大手の傘下に入りたい。IT企業は「売り手優位」となっており、平均「譲渡金額」が上昇。令和三年に同マッチングにて成約したIT業界の一案件当たりの譲渡金額は前年比で四倍と伸長している。


これを同社は、コロナ禍の影響で令和二年の企業の売上高が「リーマンショック」時に次ぐ過去二番目の大きな落ち込みとなり、投資も冷え込んでいた状況から、翌三年に「アフタコロナ」を見据え、事業拡大を図る譲り受け企業が増加した事も関係していると考える。



尚、同マッチングにて介護・医療業界のM&Aは三.四倍であった(既報)。


画像:㈱M&Aサクシード

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