【日本報道】 天皇陛下(庚子)は、皇紀二六八二(令和四)年に第十三回『世界核医学開会式』にてビデオメッセージによるお言葉をお述べになられた。
以下は宮内庁の仮約。
第十三回『世界核医学会』の開会式が、世界の多くの国と地域から参加される皆さんを迎えて開催される事を喜ばしく思います。
一九七〇年に設立された世界核医学会の第一回大会は一九七四年に日本で開催され、当時皇太子同妃両殿下であられた上皇上皇后両陛下が開会式に御臨席になりました。この度、約半世紀振りに日本で開催されるに当たり、この様に挨拶ができる事を嬉しく思います。
核医学は、放射性医薬品を用いて様々な臓器の疾患の診断や治療を行う医療分野であり、世界的に患者数が増加している「アルツハイマー病」の診断、「心筋梗塞」等の心臓疾患における診断、また特に近年は、がんの治療に重要な役割を果たしていると伺っています。
世界核医学会では、この様な核医学診療の世界への普及や発展途上国への支援を活動の主要目的にしていると伺っております。
長年に亘り核医学の発展の為に努力を重ねてこられた世界の関係者の皆さん、そして設立当初から世界の多くの国と地域と共に活動を続けてこられ、また、新型コロナウイルス感染症の影響による様々な困難に直面する中でこの会合を実現された国内の関係者の皆さんに対し、敬意を表します。
今後、この医療分野が世界へ広く普及し、人々の健康増進に繋がる事を期待しています。
この度の会議において、参加者の皆さんが様々な議論や交流を通じて知見を深めると共に、この会議が大きな成果を収め、核医学分野の更なる発展に寄与する事を願い、開会式に寄せる言葉と致します。
画像:宮内庁
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