天皇陛下の『お気持ち』と上皇上皇后両陛下|英・女王陛下 崩御

【日本報道】 天皇陛下(庚子)は、皇紀二六八二(令和四)年九月九日にグレートブリテン及び北アイルランド連合王国「ウィンザー朝」第四代・エリザベス二世(丙寅)女王陛下の崩御に際してお気持ちを公表した。女王陛下は三代の天皇陛下と交流をもった。


※ 写真は昭和四十六年の晩餐会。英「バッキンガム宮殿」にて。女王陛下・昭和天皇陛下・香淳皇后陛下・エリザベス一世皇太后陛下・フィリップ殿下


「エリザベス女王陛下崩御の報に接し、深い悲しみの気持ちと心よりの哀悼の意を表します。女王陛下は、七十年の長きに亘り英国女王として同国並びに英連邦諸国の国民を導き、励まされました。また、世界の平和と安寧を常に願われたその御姿勢は、世界の多くの人々に深い感銘を与えました。女王陛下が残された数多くの御功績と御貢献に心からの敬意と感謝を表明致します。


我が国との関係においても、女王陛下は両国の関係を常に温かく見守って下さり、英王室と皇室の関係にも御心を寄せて下さいました。私の英国留学や英国訪問に際しても、様々な機会に温かく接して頂き、幾多の御配慮を頂いた事に重ねて深く感謝したいと思います。


また女王陛下から、私の即位後初めての外国訪問として、私と皇后を英国に御招待頂いた事について、そのお気持ちに皇后と共に心から感謝しております。英国並びに英連邦諸国の国民を始め、世界の多くの人々の悲しみは尽きませんが、改めて女王陛下の御冥福を心よりお祈りしたいと思います。」


上皇上皇后両陛下

 宮内庁・上皇職は同日に、上皇上皇后両陛下について公表した。以下全文。


上皇上皇后両陛下には、英国女王エリザベス二世陛下崩御の訃報に接せられ、深いお悲しみの内に、在りし日の女王陛下のお姿を思い起こされ、これまでの長きに亘るご親交に感謝なさりつつ、ご冥福をお祈りになっていらっしゃるご様子です。


尚、両陛下には、今夕、英国国王としてご即位になったチャールズ三世(戊子)陛下に御弔意をお伝えになります。


両陛下と女王エリザベス二世陛下とのご交流は、昭和二十八年六月、陛下が女王陛下の戴冠式に昭和天皇の御名代としてご参列になって以来の六十九年間に及びます。


昭和五十年五月、女王陛下ご夫妻が国賓として来日なさった折には、東宮御所にお見えになった女王陛下をご一家でご歓待になり、昭和五十一年六月の英国ご訪問の折には、自由時間の午前中を、一日目は女王陛下と共に「ウィンザー城」内でご乗馬をお楽しみになり、二日目も女王陛下と共に「アスコット競馬場」まで馬でお訪ねになりました。


先の大戦による反日感情が未だ影を落としていた平成十年五月の英国ご訪問における女王エリザベス二世陛下ご夫妻の温かいご配慮、陛下の冠動脈バイパスご手術三ヶ月後に英国ご訪問となった平成二十四年五月の女王エリザベス二世陛下「ご即位六十周年」祝賀行事における両陛下と女王陛下ご夫妻との心温まるご再会はとても印象深いものであったと伺っています。


因みに、女王エリザベス二世陛下の戴冠式にご出席になった外国代表で、このご即位六十周年祝賀行事にもご出席になったのは、陛下と後の「ベルギー国」国王・アルベール二世(甲戌)陛下のお二方でした。


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