東映が詰まらない時代に暴力とエロスを注ぎ込んだ映画『孤狼の血』

【芸能報道】 平成三十年五月十二日に映画『孤狼の血/東映』が全国で公開される。キャスティングが強力だ。役所広司(丙申)を筆頭に松坂桃李(戊辰)、真木よう子(壬戌)、二代目・中村獅童(壬子)、竹野内豊(辛亥)、ピエール瀧(丁未)、石橋蓮司(辛巳)、江口洋介(丁未)等。存在感ある役者が大いに揃っている。 


このキャスティングで何を魅せるか。原作はミステリ作家・柚月裕子(戊申)の「孤狼の血/角川文庫」の実写版だ。監督は「日本で一番悪い奴ら(二〇一六)/東映、日活」や報道現在で公開中の「サニー/32/日活」等の白石和彌(甲寅)、脚本はドラマ「相棒/テレビ朝日」等に関わった池上純哉(庚戌)、音楽は「GONIN(一九九五)/松竹」等の安川午朗(乙巳)と盤石。


コピーは「躰が痺れる、恍惚と狂熱の百二十六分。」と期待を高めてくれる。“血沸き肉躍る、男たち渇望の映画”が誕生した。昭和六十三年。暴力団対策法成立直前の広島の架空都市・呉原が舞台。刑事、やくざ、そして女が、それぞれの正義と矜持を胸に生き残りを賭けて戦う生き様を描いた映画だ。


決して地上波では許されない暴力描写とエロス、耳にこびりつく怒号と銃声。観る者は、生々しいまでの欲望にあぶられ、心は必ず火傷する。「警察小説×仁義なき戦い」と評される同名原作を映画化した本作は、昨今コンプライアンスを過度に重視する日本の映像業界と現代社会に対する新たなる挑戦であり、数々の【衝撃作】を世に送り出してきた東映が放つ【超衝撃作】である。規格外の作品へのチャレンジ精神に豪華キャストが賛同し、集結した。


「警察じゃけ、何をしてもええんじゃ」。手段を選ばない捜査方法から、やくざとの癒着など黒い噂が絶えない刑事・大上省吾役を演じるのは、日本映画界を代表するスターであり且つ名優の役所。荒々しく強烈な存在感で観る者を強く惹きつける。大上のやり方に疑問を持ちながらも徐々に影響を受けていくエリート新人刑事・日岡秀一には松坂。もがき、葛藤しながら成長していく姿を情熱的に演じ切り、俳優としての新たな境地を見せている。


五十子会、加古村組から抗争を仕掛けられる老舗・尾谷組の若頭・一之瀬守孝役には江口。極道に生きる昔気質の男を演じ切り、他を寄せ付けない鋭さで極限の世界へと観客を誘う。そして大上とは旧知の仲で、捜査に協力するクラブ「梨子」のママ・高木里佳子によう子。更に強い凶暴性を帯びる加古村組の若頭には自身初の極道役挑戦となる竹野内。日本屈指の俳優陣による演技合戦がスクリーンに炸裂する。


原作の裕子自身が「『仁義なき戦い』があったからこそ生まれた小説。」と語る原作を、そのDNAを受け継ぐ東映が激情の映画化。企画協力はKADOKAWA。


=クレジット=

役所広司 松坂桃李 真木よう子 音尾琢真 駿河太郎 中村倫也 阿部純子 /中村獅童 竹野内豊/滝藤賢一 矢島健一 田口トモロヲ ピエール 瀧 石橋蓮司 ・ 江口洋介

原作:柚月裕子(「孤狼の血」角川文庫刊)

監督:白石和彌 脚本:池上純哉 音楽:安川午朗

撮影:灰原隆裕 照明:川井稔 録音:浦田和治 美術:今村力

企画協力:株式会社KADOKAWA

製作:「孤狼の血」製作委員会 配給:東映 126分

www.korou.jp

2018年5月12日全国ロードショー

©「孤狼の血」製作委員会


画像提供:東映㈱

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