急増する『カタコト日本人』、小川榮太郎「言葉のレベルが、その人のレベル。」と

【教育考察】 令和四年九月十八日にグレイトティーチャー(代取:長尾瞳)は、「日本平和学研究所」小川榮太郎(丁未)理事長が出演する動画『知らないと後悔する日本の危機』を公開した。


現在の日本人の言葉は片言化しており、自分自身を矮小化しているという警鐘動画だ。


小川理事長は文芸評論家。処女作は「約束の日―安倍晋三試論―/幻冬舎(画像上)」。




<和歌を必修へ>

 動画では「(日本には)千何百年の文学の伝統がある。」と始めた。万葉集等を例に、日本人は皆が和歌を詠む詩人であったと。現在でも俄かに名残があるが、戦中までは前線の日本兵も和歌をノートに記し、それを見つけた連合国軍が日本兵の教養に驚いた程だった。


「これは人間性・人間力を養うので、五・七・五・七・七を綺麗に詠もうとするだけで、心が綺麗になります。和歌を必修として入れるとかは、これから政権や自民党の、超党派の国語議連とかがあるので、そういう運動をしていこうと思っている。」と話した。


希望が沢山有るとする現代日本の問題点は、言葉。理事長は「言葉、ここをやられてしまっている。」と。若者の神社(パワースポット)に対する興味・感性を評価し、“日本の財産”とした。足らないのは言葉。「言葉を学ぶ事程、愉しい事は無い!」と強調した。



詰まりは、言葉を学ぶ事の喜びを、日本古典等の感性を、教わっていない。



これは戦後、「民間情報教育局(CIE)/GHQ」による戦前教育の破壊が原因。現在の「学術会議」や日教組等が教育破壊、大和民族としての精神破壊を引き継いでいる。一例が受験。技術知識偏重で、日本文学等から養う感性を事実上排除している。この点は、理事長も訴える。その為、地に足の着かない若者が増えている。自殺が増える。


「(現代日本には)文学者として一流の人も居なければ、哲学者・思想家として一流の人も居ないのに。」と。


日本の良さを取り戻す鍵とは文学・文化・教養。「(これらは技術知識と異なり)付け足しとか、アクセサリじゃないんですね。一番、本質的なものなんですよ、人間にとって。これは教わって、学んで、続ける事が必要なんです。」と打開策を指し示した。




言葉で人間に成れる

 その一つが和歌。下手で良い、という。また「ホモサピエンスから人間に成る、っちゅう事は言葉なんですよ。人間だけは、教育を通じて初めて人間に成る。」と言葉と精神の連関を伝えた。


重ねて「言葉が片言レベルのままだったら。今、日本はそうなりかけています。言葉のレベルが、その人のレベルなんです。」と核心を突いた。事実、GHQは日本から日本語を無くし、英語に一新しようと試みた。


そして「全部、情報・スピード・合理化で早く分かる事。早く分かっちゃいけない!という教育をしてない。」と、理事長は対立命題(アンチテーゼ)を訴えた。


「皆さんが言葉を疎かにして良いという、これは物凄い一番危険なイデオロギの空間に、皆、戦後日本に生きているんです。言葉を粗末にしたら、その人自身が持っている語彙が少ないんですから、その語彙の範囲内でしか自分を表現できない。」と、言葉に詰まる理由を教えた。



翌十九日には、動画『信じたくない…安倍元首相のブレーンが語る日本に迫る危機』を公開し、明治期の日本人が世界に伍した理由を“読書”と説明した。


記事:金剛正臣

画像:グレイトティーチャー㈱、幻冬舎

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