兼業副業を受けれる理由に「人材確保」「社内イノベーション」|経団連調べ

【ビジネス報道】 経団連(会長:十倉雅和)は、令和四年十月十一日に『副業・兼業に関するアンケ―ト』の調査結果を公表した。


調査時期は七月~八月。対象は、全会員企業の千五百九社(七月二十六日時点。)回答企業数は二百七十五社で、十八.二㌫。


社員・五千人以上の企業は、八十三.九㌫が社外への送出(兼業副業)を「認めている」又は「認める予定」。平均である企業規模計を上回る増加率。社員・百人未満の企業は、「認めている」が三十一.六㌫、「認める予定」が十.五㌫で計四十二.一㌫。社員の人数が大きい程、兼業副業に寛容。



<兼業副業を認める業種>

 業種別では、以下が「認めている」のランク上位。

  1. 不動産業(八十五.七㌫)
  2. 金融・保険業(七十六.〇㌫)
  3. その他(七十二.七㌫)


以下が「認める予定」を含む合計ランク上位。

  1. 不動産業、電気ガス業(百㌫)
  2. 金融・保険業(九十二.〇㌫)
  3. 運輸業(八十七.五㌫)


メリットとして、社外での兼業副業を認めている企業の四割強「多様な働き方へのニーズの尊重」と四割「自律的なキャリア形成」といった二点が突出。「特に効果は出ていない」も一程度。


兼業副業を認める傾向として、当該企業が「自律的なキャリア形成へ積極的に取組んでいる」か否かで差が開いた。キャリア形成へ取組んでいても、消極的だと「取組んでない」企業と大差がなかった。


受入れ上位の業種

 また、社外からの受入れでは、社員・三百人未満の企業が「認めている」で最多の二十四.四㌫。社員・五千人以上の企業は次点の十九.五㌫。「認める予定」を含むと、後者は四十.二㌫で最多。前者が次点となり、三十七.七㌫。


業種別では、以下が受入れを「認めている」のランク上位。

  1. その他(四十五.五㌫)
  2. 情報通信業(四十.〇㌫)
  3. 不動産業(二十八.六㌫)


以下が受入れ「認める予定」を含む合計ランク上位。

  1. その他(七十二.八㌫)
  2. 鉱業(五十.〇㌫)
  3. 情報通信業(四十六.七㌫)


以下が受入れを全く「認めてない」業種。

  • 鉱業
  • 電気ガス業
  • 卸・小売り業


メリットとして、兼業副業の受入れを認めている企業の五割強「人材の確保」、四割「社内での新規事業創出やイノベ促進」、四割弱「社外からの客観的な視点の確保」の三点が突出。「特に効果は出ていない」は、本の僅かだった。


スライド:㈳日本経済団体連合会

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