第三十五回『東京国際映画祭』「TIFFCOM」各種実績データ

【芸術報道】 第三十五回『東京国際映画祭/ユニジャパン』は、令和四年十一月二日に東京・有楽町にて「クロージングセレモニ」を行った。十月二十四日から十日間の開催だった。


コンペ部門では、以下の作品と俳優が受賞した。

  1. 東京グランプリ/東京都知事賞:西・仏『ザ・ビースト
  2. 審査員特別賞:斯『第三次世界大戦
  3. 最優秀監督賞:ロドリゴ・ソロゴイェン監督/ザ・ビースト
  4. 最優秀女優賞 ;アリン・クーペンハイム/1976
  5. 最優秀男優賞;ドゥニ・メノーシェ/ザ・ビースト
  6. 最優秀芸術貢献賞;スリランカ・伊『孔雀の嘆き』
  7. 観客賞;日『窓辺にて』


『第三次世界大戦』のホウマン・セイエディ監督(写真上)は、来日できなかったが、受賞に関してメッセージを寄せた。「俳句読む度に村上春樹カズオ・イシグロの本を開く度に、黒澤映画をみる度に、私は皆さんの事をよく知っています。世界平和を願い、日本の皆さんに会える事を願い、私達を受け入れてくれた事に深く感謝の気持ちをお送りします。」と。監督はイラン人。



<若者・若手監督、受賞ならず>

 「アジアの未来 作品賞」は 斯『蝶の命は一日限り』。「Amazon Prime Video(APV)テイクワン賞」は該当者が無かった。若者・若手の監督達の作品群は届かなかった


後者につき、プレゼンタの行定勲(戊申)監督は、「今年の該当作品はありませんでした。このAPVテイクワン賞は、新人監督に長編映画の企画を実現するチャンスを与えるという夢の様な賞です。併し、それに見合う実力を、この人に獲らせたいという想いを、今回のファイナリストの作品から見出す事ができませんでした。」と述べた。


審査会議では「それぞれの作品には良さがある。併しそれは世界に繋がっていない、十五分という短編には強い作家性が込められるべきで、それを感じられなかった。」等の意見があり、どの作品にもイメージの飛躍が今一だった模様。


また、「昨年のテイクワン賞のレベルには正直驚かされました。こんなにも才能のある作家が未だ居るのかと。来年は更なる飛躍をして頂いて、また若い人達がどんどん応募してきて頂けたらなと思っております。」と励ました。


=動員数<速報値・二日は見込み動員数>=

  • 上映動員数=六万人
  • 上映作品本数=百六十九本
  • 女性監督の比率(男女共同監督作品を含む)=十四.八㌫(二十五本)
  • その他「リアルイベント」動員数=五万人
  • ゲスト登壇イベント本数=百五十七件(前年比で二百四十一.五㌫の増)
  • 海外ゲスト数=百四人(昨年は八人)
  • 共催提携企画の動員数=二万人

TIFFCOM実数

 同時開催だったアジアを代表するコンテンツマーケット「TIFFCOM」は、世界各国から有力バイヤが集まり、出展社は過去最高の三十三ヵ国・地域となった。数字は会期末の十月二十八日時点。


  • 参加者総数=二千
  • 参加国・地域数=五十八
  • 出展団体数=三百二十七
  • 出展国・地域数=三十三
  • スクリーニング作品数=百
  • オンラインセミナ数=十四


「Tokyo Gap Finance Market」

  • 選抜企画数=二十
  • 応募企画数=七十五


©2022 TIFF、Arcadia Motion Pictures, S.L., Caballo Films, S.L., Cronos Entertainment, A.I.E, Le pacte S.A.S.Houman Seyedi

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