世界トップ達との外交成果、岸田総理「大事な一歩を踏み出す事ができた。」と

【政治報道】 岸田総理(丁酉)は、令和四年十一月十九日にタイ王国にて内外記者会見を行った。十二日より八日間の日程で、東南アジア三ヵ国(カンボジア・インドネシア・タイ)を歴訪した。


「ASEAN関連首脳会議」、「G20バリ・サミット」と「APEC(アジア太平洋経済協力)首脳会合」へ出席。世界主要国の首脳が対面で集まる貴重な機会となった。


岸田総理は所感を「米国のバイデン大統領、中国の習国家主席、韓国の尹(ユン)大統領を始め、多くの首脳と文字通り膝を突き合わせて、主張すべきは主張しながら、協力と信頼を深める事ができました。」と述べた。



<五つの会談・会合>

 露鳥戦争や東亜の緊迫化を念頭に、「世界の平和秩序は大きな曲がり角を迎えています。二十一世紀の世界の中で日本を守り、日本国民の安心を保つ。この政治の最大の使命を推し進めていく上で、“大事な一歩”を踏み出す事ができた一週間だった。」と振り返った。


以下が、“大事な一歩”とした各会談等。

  1. 日米首脳会談:強固な日米同盟の役割の共有。抑止力・対処力の一層の強化を図る事で一致
  2. 日米韓首脳会合:引続き、日米韓で連携対応で一致(「ミサイル警戒データ」をリアルタイム共有等)
  3. 日米豪韓加NZ会合(有志国首脳級 緊急会合):緊密連携を確認。北朝鮮による「弾道ミサイル発射」を最も強い言葉で非難、断じて容認できないとの点で一致
  4. 日中首脳会談:三年振り。建設的な意見交換を行えた。日中関係の大局的な方向性と課題・懸案・協力可能性につき、率直且つ突っ込んだ議論を行った。引続き首脳レベルを含め、緊密な意思疎通を行っていく事で一致。露鳥戦争では、核兵器を使用してはならず、核戦争は行ってはならないとの見解で一致
  5. 日韓首脳会談:三年振り。北朝鮮問題や「FOIP」実現に関して連携確認。二国間懸案の早期解決を図る事で改めて一致 


岸田総理は国際会議を「国際社会に毅然とした前向きなメッセージを出せた事も“大きな一歩”
と考えます。」と述べた。写真は「G7/NATO首脳緊急会合」。



岸田総理の狙い

 今回の外遊で岸田総理は、日本と世界の平和と繁栄を実現する為に、以下の三つの狙いがあった。写真は「ASEAN関連首脳会議」。


  1. 露鳥戦争による国際的連携の維持・拡大
  2. グローバル・サウスとの関係強化
  3. 北朝鮮情勢や東シナ海・南シナ海を含め、厳しさを増す地域情勢への対応


二につき、ASEAN各国や東アフリカ・ルワンダ、南アフリカ、南米・チリ等の国々の首脳との意見交換の機会も活用し、食料・エネルギ安保、気候変動、国際保健等に関する日本の取組みを発信する。


三につき、「宏池会」の創設者・池田勇人(己亥)総理の言葉を挙げた。「アジアの繁栄無くして、我が国の繁栄は有り得ない。」と。明年が「日ASEAN」友好協力五十周年。日本国は、アジア唯一のG7メンバで、明年の広島サミットにて議長国を務める。併せて、アジアから選出された「安保理」非常任理事国。


=QA=

※写真は「日中首脳会談」。


Q1.憲法九条の見直しは?

A1.我が国は、憲法九条及び前文に示されている平和主義の理念、これはこれからも守って参ります。この平和主義の理念の下に、安全保障について考えていく、こうした姿勢はこれからも変わりません。

是非こうした我が国の考え方、また我が国の防衛力に対する対応についても、できるだけ透明性を以って関係各国に説明を続けていきたいと考えております。



Q2.防衛力強化への対応は?

A2.この激動する国際情勢の中で、新たな平和秩序、経済秩序を作っていく為に、日本としてしっかりと発信をしていかなければいけない。我が国が「戦後最大級の難局」に直面していると、国民の皆さんも直感的に分かっておられるんだと感じています。

内外の難題に逃げずに、正面から取組む事以外に、この岸田内閣が安定した政権運営を果たす道は無いと覚悟しています。



Q3.外国人観光客の呼び込みの計画は?

A3.今月から「観光再始動プロジェクト~Open the Treasure of Japan!~」、こうしたプロジェクトをスタートさせました。観光客の皆さんに、この時しかできない特別な体験や我が国の大自然の魅力を活かした新たな体験等を提供する。

例えば、世界遺産の姫路城を始め、各地の文化財について、通常は見る事ができないエリア、これを特別公開する。

また「日本博2.0」として、日本各地で多言語対応での歌舞伎鑑賞やマンガ・アニメ等の日本文化を体験できる機会を提供致します。また、二〇二三年に世界遺産登録・十周年を迎える「和食」に関するイベント、これを日本各地で行って参ります。



今週より、第二次『補正予算』の国会審議が始まる。


写真:総理大臣官邸

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