天皇陛下と大和民族

【日本論説】 第一二六代・天皇陛下(庚子)が、皇紀二六八三(令和五)年二月二十三日に六十三歳になられた。


日本国憲法(昭和憲法)下のお生まれで御即位なされた最初の天皇。文学修士の学位を有される。


日本国の歴史の始まりは、弥生時代まで遡る。初代・神武天皇(庚午)による建国である。建国の年が皇紀元年。西暦ではない。日本国では近代化の波により、明治時代から西暦(グレゴリオ暦)を用い始めた。明治天皇は第一二二代。




<皇紀>

 世界最古の国家が、何故に暦を西洋に合わせる必要があるのだろうか?我々、大和民族の国家は古代から独立国家である。日本国にとって、あくまでも西暦(西洋)は補完的な要素でしかない。暦は宗教(キリスト教等)や国家(米国の独立記念日等)の様に、各国民のアイデンティティそのものである。


日本国の暦、『皇紀』を知らない日本臣民が如何に多いか。


これでは、自分自身が何者であるかが分からない。人間としての軸(歴史)が無いから揺らぐ。無論、自分自身の祖先の歴史も含む。大和民族のアイデンティティは、実質的に共産主義だった米国政府の国際法違反により、皇紀⇒西暦、神武天皇⇒卑弥呼、明治憲法⇒昭和憲法等と破壊され、現在に至る。



日本書紀

 昭和時代の高度経済成長期、バブル期まではまだ良かった。バブル崩壊後、「新自由主義」というグローバル化(米国資本の株式所有化)によって働いても稼げない時代に入った。選挙制度は『中選挙区制』⇒『小選挙区制』へ変わり、天下国家を語る政治家が激減した。


学校では卑弥呼を例に、戦中まで我が国の国史であった『日本書紀』が今では神話扱い。


革命を目指す「日本教職員組合(日教組)」や共産主義者の巣窟「日本学術会議」等により、日本国の子ども達は自虐史観を強制され、「ゆとり世代」をピークに最悪の教育を小中高と植え付けられた。これでは自分自身に自信がもてる筈がない。


その間、日本国の「政府開発援助(ODA)」等によって中国は躍進し、現在、日本国内の侵略を進めている。日本国の中国へのODAは、昨年に終わったばかりだ。とっくにGDPは中国に抜かれていたにも関わらず(平成二十二年)。




<学習指導要領>

 全ては、戦後の日本教育の改悪から始まっている。教育の大本となる「学習指導要領」は実質法律。小学校の学習指導要領「社会科(平成二十九年)」には以下の文章がある。以下の文章に反する教科書は違法である。


「天皇の地位」については,日本国憲法に定める天皇の国事に関する行為など児童に理解し易い事項を取り上げ,歴史に関する学習との関連も図りながら,天皇についての理解と敬愛の念を深める様にする事


現在の日本臣民は、天皇についての理解と“敬愛の念”を深めているだろうか?当然に、日本国を建国し、数多の惨事を乗り越え、二千年以上も日本国を堅持してきた初代~一二六代の天皇家を含む。



現在・未来の平和を

 我々、大和民族が世界屈指の平和民族でいられるのは、歴代の天皇家が日本国の様々な艱難辛苦を負われ続けているからに他ならない。これは、日本書紀及び以降の日本史を学べば分かる事だろう。


天皇陛下は、崇められる事をお求めになられていない。


ただ、日本臣民足る令和の大和民族と共に、堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、以って万世の為に太平を開かんと欲っされている。


現在は、子ども・若者・若手が平和でない。若者・若手は現在と未来の平和の為に闘わなければならない。本来は、中堅・シニアが先陣切って闘わなければならない。


写真:宮内庁

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