グラマラス・浜崎あゆみが初のフリーライヴ詳報

【芸能報道】 平成三十年五月六日に東京・代々木にて東京レインボープライド(共同代表:山縣真矢、杉山文野)が四月二十八日から八日間に亘って開催した最終日に歌手の浜崎あゆみ(戊午)が自身初となるフリーライヴでイベントの大トリを務めた。


会場外まで人で埋め尽くした七百人を超えるファンの「あゆ」コールが開始予定時間から響き渡る中、当初予定時間の二十五分押してあゆみは登場をした。デビュー当時と異なり、トレンドのグラマラスに移行中のあゆみ。バストアップし、黒のシースルーが際立つコルセットとボンテージを合わせた衣装で際立たせた。


冒頭は「STEP you」「You&Me」「Sparkle」の三曲をメドレで歌い上げた。MCでは人生に迷った時、新宿二丁目で元気づけられたエピソードを披露。「デビューしたての頃。二十年前、生きるのが辛くなりました。どうして良いのかも分からなくなった時に初めて行ったのが二丁目でした。それ以来、自分のホームの様な気がしてしまって。二丁目に帰れば、お母さん達が沢山いる。嬉しい時、喜怒哀楽すべてを二丁目の仲間達と過ごしてきたからこそ、今の私があると思っています。」と、あゆみの心の支えであった事を明かした。


国内でのLGBTへの認識について「まだまだ日本はコンサバティブですから、マイノリティが間違い、社会的弱者というイメージが拭えないという部分はあります。でもマジョリティが勝ち組で正しいという事は無いと私は思っています。」と自身の見解を発した。また自身が左耳の疾患(内耳性突発難聴)で聴力の回復が見込めなくなった点も踏まえてか、「ずっとずっと自分に誇りを持って進み続けていって欲しいと思っています。私もマイノリティの一人として、皆さんと一緒にこれからも一緒に歩ませて頂きたいと思っています。」と力強いエールを送った。


MC後にはバラードの「curtain call」、続けて「how beautiful you are」を歌唱している最中に感極まって声が詰まる一面も。ファンが声援に後押しされ、間奏中に涙を拭いながら、情感たっぷりに歌い上げた。計五曲歌い上げた後、ステージを後にした。しかし観客からのアンコールに応えて再びステージ上へ。「BLUE BIRD」「Boys&Girls」を熱唱し、当日一番の盛り上がりと一体感を魅せた。最後に「皆さん、きょうは最高の時間を一緒に作ってくれて本当に有難うございました。これからも共に行きましょう。」と呼び掛けた。


一方で多様性を重んじるイベントであったが、取材陣の多様性は重んじなかった。フリーライヴであるが、観客の映像撮影を禁止。取材陣は民放・通信社以外の映像禁止。写真に関してWeb媒体の撮影が禁止(スポーツ紙等のWeb版は除く)という状況であった。若手はスポーツ紙等を購入し、紙面で見る事もない。そもそも、Webに掲載されている時点で、民放・新聞各社もWeb媒体である。多様性を重んじるイベントに媒体の多様性を重んじない点が見えた。


尚、報道現在ではYTに本件ライブの著作権違反映像は数多、流出している。


画像提供:東京レインボープライド

記事:岡本早百合

0コメント

  • 1000 / 1000