人の心と多様性に焦点を当てた八企業・団体|第九回『GOOD ACTIONアワード』

【ビジネス報道】 令和五年三月六日に東京・銀座にてリクルート(代取:北村吉弘)は、第九回『GOOD ACTIONアワード』を受賞した八つの取組みを発表した。


「GOOD ACTION」とは、働き方の多様化が求められる現代において、一人ひとりが生き生きと働く為の職場の取組みや個人に光を当てるプロジェクト。今回は、世界的に「人的資本経営」が注目されている中で、一人ひとりの思いを大切にした事例を中心に紹介した。


以下が受賞した企業・団体。


  1. 岡山・備前;一人で「二十億円の下水道事業費削減」を実現した市職員の改革
  2. 幸知会;大量離職が続く介護施設を一変させた「週休三日・一日十時間勤務制」。残業ゼロを実現し、職員が介護職の遣り甲斐を取り戻した
  3. さくら構造;上司を自分で選べるように変え、若手社員が自律。「上司ガチャ」による退職を阻止する為に「 上司選択制度」を導入
  4. 佐藤製作所;平均年齢=約六十歳、男性職人のみ。十年連続赤字で倒産寸前の町工場が新卒採用を決断。「銀ロウ溶接女子」が社内のコミュ活性化を促し、復活の起爆剤に
  5. 島田電機製作所;「今っぽさ」「面白さ」「ゲーム性」を採り入れて社内風土を一新。社員を「本気のファン」に変え、理想の会社づくりに挑む⽼舗モノ づくり企業
  6. 日本郵便;日頃のマニュアルを離れ、真剣に職業体験イベントを企画する 「みんなの郵便局」が社員のモチベを大きく向上させた
  7. NIMO ALCAMO;既存の会社や仕事に、無理矢理自分を合わせなくても良い。働き方への不安を抱える人に「アルバイトとボランティアの間」で新たな可能性を!
  8. 乗富鉄工所;崩壊の危機にあった⽼舗鉄⼯所が「ノリノリプロジェクト」で復活!三代目の発信する「ワクワク」が職人魂に火を付け、全国の若者を惹き付ける



総評

 審査員の「学習院大」守島基博 経済学部経営学科教授(写真上)は、「この取組みって、色んな人達が(取組みの)周りにいますけれども、その人達のがちゃんと分かっている、そういう取組みなのかな?」と、人事管理の専門家としての視点で本アワードの審査ポイントを伝えた。今回の八つの取組みは、全て“心が動いている”取組みとした。


「一橋大」 アキレス美知子 名誉教授(写真上)は、「根底にある本当の多様性とは何か?GOOD ACTIONアワードそのものが本当に多様性の集まりなのかな、と思っておりまして。」と、大小問わない企業・団体からの応募の中に、優れたアイデア・工夫を発見できる点を強調した。


「慶大」若新雄純 特任准教授は、「結局、どこまで行っても人の心は、職場ってものを議論する上で無視できないじゃないですか?それをナシに僕等は何も語り合う意味がないので。」と、人間性と向き合いながら藻掻く事の重要性を説いた。



今回の八つの取組みは、以下より参照できる。



画像:㈱リクルート

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