【芸能報道】 平成三十年五月十七日に東京・渋谷にてＳＡＮＥＴＹ Ｐｒｏｄｕｃｅ、日活、ＢＳフジとキョードーファクトリーの四社は、舞台『信長の野望・大志 春の陣～金泥の首編～』の公開ゲネプロを行った。シリーズ第一作の発売から約三十五年を経て現在まで、絶大な人気を誇る歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの最新作『信長の野望・大志』の舞台が報道陣に向けてゲネプロを公開。
脚本・演出は久保田唱（甲子）。天下統一を目指す織田信長（甲午）と対立する浅井長政（乙巳）の双方の視点から描かれた二つのストーリが交錯する展開が魅力だ。今回公開されたのは＜ＳＩＤＥ織田＞。戦国武将・天下人であった織田の目線から描いたステージである。歴史が動く瞬間に織田の目に写っていたものは何だったのか。
ゲネプロ終了後に行われた囲み取材では本公演の見所や意気込みを語った。展開の早い舞台での重要な緩衝材である今井宗久（庚辰）役の彦摩呂（丙午）は「今回は関西弁の商人という役で役作りや台詞の多さにも苦戦しました。それでも他のキャストの殺陣や立ち回りに圧倒され、感動し、その迫力は見所の一つです。そして歴史の復習や予習となる様な、そんな役割を担える様に頑張っております。」とコメント。お市の方（丁未）役の田中れいな（己巳）は「私は歌唱シーンがあって、同じメロディを歌声や歌い方によって変えたので、そのシーンの感情等を表現している点に注目して欲しいです。そして迫力のある殺陣は必見です。」と述べた。
織田役の鶏冠井孝介（丙寅）は「見所はＷサイドストーリに注目して欲しい。今回はＳＩＤＥ織田とＳＩＤＥ浅井とあり、それぞれで別作品と言っても良い程の仕上がりなので、見比べて新しい発見をして欲しいです。信長はこれまで様々な方が演じてこられているが、今回は『信長の野望・大志』としての信長なので、演出家の方と相談しつつ、新たな信長を創り上げてきました。」と。浅井役の小西成弥（甲戌）は「今日のゲネプロはＳＩＤＥ織田で信長メインでしたが、ＳＩＤＥ浅井も観る事によって新たな発見や裏で考えている事等を楽しめると思います。僕は『信長の野望・大志』ならではの浅井長政の役作り、そして初挑戦の殺陣にも力を入れています。」と話した。
標題になぞらえ、「自らの野望は何か」と記者から質問が飛ぶと、鶏冠井は「この作品を成功させる事です。」と笑顔を見せた。「俳優としての野望は。」と記者から重ねて尋ねられると、「連ドラのレギュラです」と宣言。彦摩呂は「そういう野望。」と驚き、「じゃあ日本のグルメレポータを全員殺して、（グルメレポータを）僕の独占企業って事にしたい。」と発言し、会場を笑いで包んだ。
上演時間は約二時間十五分。公演は五月二十七日まで渋谷のＣＢＧＫシブゲキ！！にて。
撮影記者：岡本早百合
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