今のアラサ女子は全て男女平等で本当に辛くないのか

【社会考察】 日本のアラサ女子は真剣に社会の事、自身の事を考えなければならない。



この漫画はIT企業に務めるライタ兼編集者のみつはが描いた。昭和六十年に『男女雇用機会均等法』が制定されてから三十余年。「男女雇用差別」を強く訴えたのが日本社会党の土井たか子(戊辰)元・衆院議長。制定の翌年に憲政史上で初の女性党首となった。当時は二大政党制で、同党が自民と対抗する政党であった。


この法律を機に社会の男女平等は浸透していく。下って平成二十七年に『女性活躍推進法』が成立。政府は「働く場面で活躍したいという希望を持つすべての女性が、その個性と能力を十分に発揮できる社会を実現する」と意気込んだ。


その結果が現在のアラサ女子の状況である。労働の質・量・スピードは男性と同じ。体力や月経は勘案されない。フルタイムだけでなく派遣社員も残業時間が延長。その中で美容・出会い・結婚・育児との両立・介護・人生百年設計を行う。アラサ女子の状況を的確に表現している漫画だ。



<更なる窮状が待つ>

 来月には八本の法改正を行う『働き方改革関連法案』が成立する見込み。追い追い残業代はゼロになり、時間制限が無くなる。そして年収要件も下がっていく。昨年には政労使の合意として繁忙期に限っては残業時間を百時間未満との上限設定が行われた。この同意には労働者を代表する連合も賛成している。同一労働同一賃金は早ければ来年から。正社員の賃金は派遣社員に、派遣社員の賃金はパート水準にと同一化が始まるだろう。


アラサ女子の現況に合わせて、残業代カット・賃金低下と生産性が求められる。そして遠くない未来に消費税は上がり、介護が子どもの義務(罰則規定有り)になる可能性もある。これは国民が望んでいる事である。それは選挙結果と内閣支持率で立証できる。但し、シニアの意見が優勢となる。


もしアラサ女子が現況と未来の更なる窮状を回避したいのであれば、真剣に社会活動をして選挙活動を行い、多数の意思を表明するしかない。それが法治システムだからだ。これからも本当に男女平等を続けて良いのか。男尊女卑の上下には戻すべきではないが、男前女後の方が女性が活き活きとしないだろうか。今も先も辛くはないのか。


果たして、先のたか子元・衆院議長は現況を望んだのだろうか。


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