低賃金の「運輸業界」、「保護者と子ども」の窮状を訴える|第九十四回『メーデー中央大会』

【ビジネス・社会報道】 日本労働組合総連合会(連合、会長:芳野友子)は、令和五年四月二十九日に東京「代々木公園」にて第九十四回『メーデー中央大会』を開催した。来賓に岸田文雄(丁酉)内閣総理大臣や加藤勝信(乙未)厚労大臣、小池百合子(壬辰)都知事等を迎えた。


総理出席は九年振り。平成二十六年の故・安倍晋三(甲午)総理以来。


友子会長(丙午)は、物価高に関して「私達の給料もそれに見合って、あって欲しい。」と述べた。春闘では、三十年振りの高水準の実現を主張しつつも、日本の労働者の七割が占める中小・零細の賃上げ実現を訴えた。その実現の為には、「企業間の適正な価格での取引が欠かせません。」とし、中小組合へ拘りの賃上げ交渉を求めた。




<中小企業の賃上げ>

 岸田総理は、岸田内閣が仕掛ける『新しい資本主義』の最重要課題を賃上げと強調。友子会長に呼応し、「中小企業の賃上げを実現したい。」と述べた。その方法は「リスキリング」「職務給(ジョブ型雇用)」「成長産業への労働移動」の三点。併せて「若い世代の所得向上に、子育て政策の範疇を超えて、大きな社会経済対策として取組んで参ります。」と意気込んだ。


式典では「現場からの訴え」として二名が登壇。一人は『二〇二四年問題』を抱える運輸業からの現場の窮状。もう一人は、コロナ禍を経た保護者と高校生の代弁であった。


前者の「運輸労働東京都連」土屋亮 集団交渉議長は、若者が運輸業へ入ってこない現状を伝え、二〇二四年問題について「もっと長く時間外(労働)をしたいと思う労働者も少なくはありません。」と訴えた。更に「低賃金で趣味・食事等、自由に使えるお金はどこにあるのでしょうか?」と、現実を突き付けた。




死へ追い込まれる保護者と子ども

 後者の「キッズドア」渡辺由美子 代表理事は、子ども・若者・困窮子育て家庭(シングルマザー)の厳しい現状を訴えた。昨年十一月に同NPOが調査を実施(約三千世帯)。子どもへ満足な食事を用意できない家庭が増えており、「保護者の七割が、自分の子どもへの栄養が足りてない。」と回答。四分の一は「子どもの身長・体重が増えていない。」と飢餓状態に迫る。


家庭に経済的なコロナ禍のダメージが残る高校生に聴き、「学費の捻出」や「友達をつくらない事(お金が掛かる為)」、「下に姉弟がいて、母が鬱病になった」等と心苦しい内容が並んだ。


由美子理事は「コロナが終息した、これからの支援が非常に重要です。この様な方々を見捨ててしまう事が無い様に、是非、継続的な支援をお願いできればと思っております。」と全労働組合に対して伝え、併せて「貧困バッシング」の抑止も求めた。


異常過ぎる日本を変える

 令和四年の女性の自殺者数=七千百三十五人(警察庁)。三年連続で増。以下は女性。


二十歳未満三百三十四人(毎日一人の女性が人生を諦めた)

二十代=八百十一人(毎日二人の女性が人生を諦めた)

三十代=七百六十一人(同上)

四十代=一千五十四人(毎日三人ちかくの女性が人生を諦めた)



こんな日本社会は異常が過ぎる。若い世代の「死因トップ=自殺」はG7で日本だけ。。。


報道府は、若者・若者達と先の『統一地方選』の様に、必ず現状の政治・社会を変えてみせる。但し、皆の助けが必要だ。明日は我が身。「後悔しない選択を選んで欲しい」。


安倍内閣も菅内閣も報道府へ耳を傾けた。岸田内閣も報道府へ耳を傾けている。



若さを“金稼ぎ”だけに使ってはならない

 内閣が耳を傾けている今ならば、変えられる。野党も少しずつ、報道府へ耳を傾けている事は各種で報じている。


後は、報道府の数字的な力だ。ここが大手と比べ弱い。何党であろうが、子ども・若者・若手達を真に守る政治家達を推す。


故に、自分自身達の為、若者・若手を代弁する日本で唯一の報道機関の我々に協力して欲しい。我々の最大の資産は、若さという≪時間≫である。


無駄遣いをしないで欲しい。我々と共に。


記事:『報道府』代表主筆・金剛正臣

画像:bizlinTV

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