新潟知事選の惜敗率は九十三.二㌫、公明支持者は四㌫差

【政治考察】 平成三十年六月十日に新潟知事選が投開票され、与党が実質的に推した六十代の花角英世(戊戌)元・副知事が五十四万六千六百七十票で当選した。野党が推した五十代の池田千賀子(辛丑)元・県議は五十万五百六十八票で差は三万七千百二票。惜敗率は九十三.二㌫。新潟の大型選挙で与党は連敗を止めた。投票率は五十八.三㌫で前回より五.二㌫の上昇。


与党は幾年振りの新潟での勝利だが、安心感は弱い。自民・二階俊博(己卯)幹事長は「奢る事なく、油断する事なく、安心や慢心する事なく、緊張感をもって。」と記者団に話し、公明・斉藤鉄夫(壬辰)幹事長代行も「逆風や非常に厳しい風を感じた。」と厳しい選挙であった旨を伝えた。



<揺らぐ学会婦人部>

 与党側は徹底的に原発の争点化を抑え、政党色を消した点が奏功した。だが朝日新聞の出口分析に因れば、無党派層の六十㌫が野党側に投票。そして自民支持の十七㌫、公明支持の十五㌫が野党側に。特に公明支持に至っては与党側に投票したのが二十一㌫だったので、差は四㌫となってしまった。原発の再稼働への問いでは反対が六十五㌫、賛成は三十㌫でWスコアであった。


三人目の立候補者であった四十代の安中聡(丁巳)元・市議は四万五千六百二十八票も獲得。真の野党統一候補であれば、与党側が負けていた可能性もある。


自由・小沢一郎(壬午)代表は惜敗と表現。共産・志位和夫(甲午)委員長は大健闘の結果と。六野党派が揃った点を「今後に繋がる大きな財産を創った。」と話した。無所属会・岡田克也(癸巳)代表は野党の結束で与党へ大きな対抗力となり得る点に自信を示した。


後三ヶ月に迫った九月の自民総裁選。来る総選挙で与党は誰で野党連合と闘うのかを決めなければならない。前回は希望の勃興で足並みが揃わなかったが、次は新潟知事選の様にまとまるかもしれない。そして最も恐ろしい展開が学会婦人部の離反だ。都知事選の様に彼女達の支持を得た者が勝つだろう。


画像引用:新潟知事選、与党系の花角英世氏が初当選/読売新聞

記事:金剛正臣

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