『参院選二〇一六』野党の三役者、揃う

【政治ニュース】 本年七月に『参院選二〇一六』が実施される。与党・自公としては、おおさか維新(代表:松井一郎)を含み改憲勢力をとなる三分の二を参議院で得たい。対抗する野党は第一党である民主党(代表:岡田克也)が頼りない。然し、大波乱を起こす人物が政界に戻ってくる。元『みんなの党』代表の渡辺喜美だ。平成二十八年一月八日にYOMIURI ONLINEら主要大新聞が報じた。


新年会で日銀の黒田総裁とも懇談したと明かした。そのほかにも、大阪市の橋下徹前市長らとも会談した・・・筋力トレーニングとジョギングなどで68キロまで減らしたと、締まった体もアピールしていた



<東のみんな、西の日本維新だった>

 渡辺は告発されていたが、先月に嫌疑不十分で事実上の無罪を勝ち得た。筋肉質になった渡辺が政界への復帰を狙う。平成二十四年に民主党政権が倒れた時期に、みんなは『日本維新の会(代表:橋本徹)』と第四十六回 衆院総選挙直前に政策協定を結んだ。しかし日本維新は「太陽の党(代表:石原慎太郎)」と仮提携後に合併。合流を拒んだみんなは、小沢一郎が代表を務めた「国民の生活が第一」を中心に結党した「日本未来の党(代表:嘉田由紀子)」と協力の手前まできたが選挙では対立に。


その後、自民が大勝。自公以外の野党はこの時、一つになれるチャンスがあったにも関わらず叶わなかった。みんなは当時、六十九人もの公認を出した。みんなが日本維新と合流していれば、第一野党となっていた(民主は五十七議席、日本維新は五十四議席、みんなは十八議席)。政権交代の差はその前の総選挙と比較すると無党派による大よその議席数が分かる。前回の政権交代時に、民主は二百五十一議席も減らし、自民は百七十五議席を増やした。詰まり総選挙は、大よそ百七十から二百五十議席強固な支持をもたない無党派の議席数となる。



<渡辺喜美・小沢一郎・志位和夫>

 一月四日に『生活の党』の代表、小沢一郎は野党が協力すれば政権は獲れると断言。理由は、民主が政権を奪取した基盤を作った張本人だからだ(第二十一回 参院選で大勝)。『維新の党』の代表である松野頼久は、小沢系として知られている。同月六日には、『元気会(代表:松田公太)』と『維新の党(参議院)』が統一会派を届け出た。松田は、みんなの時代に同党の参院国対委員長を務めた。みんなの後継は「結いの党(代表:江田憲司)」と元気会だ。


昨年の新安保法制で名を轟かせた学生団体「シールズ」。バックボーンは『共産党(志位和夫)』。生活・小沢は“オリーブの木”構想を野党に訴え、共産・志位は民主・岡田に“国民連合政府”を呼び掛けた。民主・岡田は衆院で維新・松野と組み、参院では維新・小野次郎(政調会長)は元気・松田と組んだ。新しい野党共闘が始まる。そして、みんなを創った渡辺が戻ってくる。W戦なら渡辺は間違いなく衆院だろう。総理大臣の座を諦めていない筈だ。野党の役者は揃った。これから夏に向けて、まだまだ何が起こるか分からない。二百議席近い無党派層を狙う渡辺(六十三歳)・小沢(七十三歳)・志位(六十一歳)は、与党の驚異となるであろう。「第三極の雄」と呼ばれた渡辺喜美、返り咲くか。

(了)


参院選2013|みんなの党|埼玉選挙区の行田邦子(こうだくにこ)は"覚悟の女"と顕した渡辺喜美代表


新統一会派『維新・元気の会』で参議院に“ねじれ状態”を起こしたい


小沢一郎 代表「まだW選と思いたくない人が多い。」

0コメント

  • 1000 / 1000