石破茂が地方票で二十九万票を獲得、小泉内閣への布石

【政治考察】 平成三十年九月二十日の自民党総裁選により、安倍晋三(甲午)総裁が三選した。立候補した石破茂(丁酉)元・幹事長に対してはWスコアで票数を獲得。総裁の任期は新元号三年までとなる。総裁の内訳は計五百五十三票の内、国会議員票が三百二十九票、党員票は二百二十四票。元幹事長は計二百五十四票の内、七十三票と百八十一票。


今回から党員票は国会議員票の総数と同じ四百五票「ドント式」に変えた。従来は三百票扱いだった。ドント式は日本では参院選の比例代表制で採用している。党員は三月時点で百七万人。元幹事長は二十四年の総裁選における国会議員票の八十九票を十六票下回った。だが地方票とも呼ばれる党員票では四十四.七㌫も獲得し、総裁の得票数に迫った。実質は二十八.六万票だった。



<鍵は統一地方選>

 これは地方の半数近くが安倍内閣に対して懐疑的である事実を突き付ける。朝日新聞は二十日に「地方の反乱」と銘打った。自民党幹部からの言葉から出た。この事実を受けてか、伊吹文明(戊寅)元・衆院議長との会話で総裁は、気を引き締めるという言葉が出た。総裁側は党員票で七十㌫の獲得を狙っていたので、誤算となってしまった。


十月には内閣改造を予定しており、既に麻生太郎(庚辰)副大臣と菅義偉(戊子)官房長官の留任意向を固めている。だが来年春の『統一地方選挙』では今回の党員票、地方票は響いてくる。今月末の「沖縄県知事選」で負けてしまうと、前途多難となってしまう。続けて来年夏には『参院選』もあり、ここで改憲の『国民投票』を重ねる可能性もある。更に『衆院選』も重ねてトリプル選も選択肢となっている。統一地方選が安倍内閣の大きな山場だ。



三年後には安倍内閣とは違う内閣

 元幹事長側は既に三年後の総裁選も視野に入れている。今回の立候補で元幹事長の政策は全国に広まった。二十日には影響力が甚大な小泉進次郎(辛酉)筆頭副幹事長が元幹事長へ投票した旨を伝えた。総裁は今回の総裁選を最後と言った。ならば次回は総裁からの禅譲を狙う岸田文雄(丁酉)政調会長、河野太郎(癸卯)外相と野田聖子(庚子)総務相の立候補が考えられる。ここに元幹事長が立候補すれば、石破総裁の誕生はあり得るだろう。


そして元幹事長が今回の党員票を土台に副幹事長に立候補を譲って裏方に回れば、小泉総理の誕生もあり得る。元幹事長の三年後は六十四歳、副幹事長は四十歳。政界なので、あくまでも見通しでしかない。ただ、あり得る近い未来ではある。


記事:金剛正臣、撮影:岡本早百合

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