【社会報道】 平成三十年十月十四日に東京・お茶の水にて学習塾の開業支援や塾の教材を提供する日本コスモトピア(代取:下向峰子、下向智)は、「未来をつくる教育フォーラム二〇一八」を開催。その中で第三回となる『子ども白熱会議』を実施。小学生五名とモデレータの高校生一名がテーマ「気になる・どうにかしたい身近にある問題」を取り上げ、聴衆の大人達に意見を発した。今回は相田化学工業(代取:相田征一、相田英則)が協賛した。
この会議に登壇した小学生のパネリストは事前にテーマに沿ったビデオ動画を以って審査された。審査基準は「自分の言葉で意見をしっかり伝えられているか」「発表テーマに沿った内容を、分かり易く伝える事ができているか」「決められた時間の中に整理して納める事ができているか」の三点。ビデオは二分から三分とした。モデレータは新たな試みとして、記述選考及びオンライン面談を通して決めた。選ばれた高校生は大学生と一緒にファシリテーションを学ぶ。
小学生達は身近な問題と自身らで考えた解決策を提示。時折、大人達を唸らせた。一時間に及んだ会議では最終的に「皆が希望をもてる」「皆が安心して生活できる」「皆が笑顔で暮らす事ができる」社会創りという三点に集約された。
身近な問題には「何故、ゲームに嵌り過ぎるのか」「地区の公園に人が余り来てない」「信号無視」「高齢化」「視覚障害の父が外に余り出ない」を提示。ゲームに関しては、嵌り過ぎる事を小学生達は善しとせず、「ゲームより楽しい事を見つける事。色んな体験をして学ぶ事。」を解決策に挙げた。「他の事に目を向けなくなっちゃう。」「ちゃんとした社会人になれない。」等と嵌り過ぎると引き籠ったり、ニートになる恐れがある点も指摘した。
高齢化に関しては、通学中のバスから町や道を眺めていてシニアが多い点に気が付いた。小学生ながら、就業人口の減少について「どんどん子どもが少なくなっちゃう。」「会社の人材不足が起こる。」「働く人がいなくなって、その会社の人が少なくなって、潰れちゃう。」と危機感を募らせる。少子高齢化においては、アイデアを出せる人やボランティアする人等が社会に役立つと考えた。また「昔の事を続けていても。」と社会の発展性にも言及。更に没個性にも触れ、「一つでも良いから特技をもっている人。自分の得意な事で皆を助ける事ができるから。」と社会で求められている人材を意識した。
小学生達の夢は宇宙飛行士、獣医、モデル、農業の環境整備とロボットによる介護支援だった。
ファリシテータの問いも光った。例えば「何の為に働くのか」を小学生に聴いていた。最終的に「皆が希望をもてる」「皆が安心して生活できる」「皆が笑顔で暮らす事ができる」社会創りという三点に集約されたが、この三点に自信がある大人は会場にどれだけいただろうか。その場で大人達に問い、挙手させたら小学生達はより現実を知ったに違いない。
撮影記事:金剛正臣 ※未成年のプライバシ保護の為、写真を一部加工
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