小規模な音楽レーベルでも収益化、ブロックチェーン『eMusic』が日本で攻める

【ビジネス報道】 平成三十年十一月二日に東京・千代田区にてBaseLayer(代取:競仁志)と明治大学(理事長:柳谷孝)のブロックチェーン研究会は、ブロックチェーンで音楽配信を行う『eMusic(CEO:Tamir Koch)』のミートアップを開催した。同社は、eMusicと日本におけるマーケティングのパートナーシップ契約を締結している。


十年創業のeMusicは、ブロックチェーンの透明性を活かし、従来の仲介業者が関わる事で複雑化していた経済構造をシンプルにする。音楽消費者へのサービス向上やアーティストへの報酬アップ、中間業者の削減を実現し、音楽業界を健全なものに改革したいと志す。報道現在で千五百万人が計十億曲(トラック)を購入した。


 例えば、YouTuberならば、二百四十万回も再生されないと、音楽アーティストは最低賃金を稼ぐ事ができないと分析。配信会社やレーベル等の中間業者が仲介手数料を取る為に収益を圧迫している現状とみている。eMusicは業界を一新させる為にアーティストへの収入増、印税収入のリアルタイム入金と透明性(ロイヤリティ発生の可視化)を図る。ユーザのメリットには、楽曲料金の低下、アーティストとの緊密コミュニケーションを挙げる。


来日したKoch CEO達は、eMusicを世界で普及させる為の取組みや世界各地(特に米・NY)の規制当局と長年対話を経た結果の規制との協調等を話した。会場にはビジネスパーソンの他、明大の大学院生等の六十人が集まった。以下は来場者の感想。

音楽業界で働いていましたが、大型レーベルのやり方が嫌いになって自分のレーベルを立ち上げたほどです。苦労も増えましたが、それ以上にいろいろとやれることが増え、多くのものを得ています。eMusicはより多くの人に使われてほしいですし、そのために何かできることがあれば協力したいと思っています

写真提供:BaseLayer㈱

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