「アース」から十年、大地球ドキュメンタリ映画『アース:アメイジング・デイ』は別切り口

【社会報道】 平成三十年十一月三十日より英中合作の映画『アース:アメイジング・デイ/KADOKAWA』が全国公開される。監督は「宇宙(そら)へ。(二〇〇九)/SPE」を撮ったリチャード・デイル、「終戦のエンペラー(二〇一三)/松竹」を撮ったピーター・ウェーバー(戊申)とファン・リーシン(丁巳)の三名。ネイチャ・ドキュメンタリの最新作だ。ナレータは佐々木蔵之介(戊申)が務める。


興行収入が全世界で百二十億円以上を記録した「アース(二〇〇八)/ギャガ」の第ニ弾。前作では 渡辺謙(己亥)がナレーションを務めた。製作はBBCアース・フィルムズ。製作期間は三年。二十二ヶ国で、撮影チーム百人、ドローンは二百台と、最高峰のスタッフに最新技術で生き物たちの貴重な姿を撮影した。最新の4K技術や超軽量カメラによって、まるで動物たちと一緒にいるかのような自然な動きの撮影を実現。大型ドローンでは、岩壁に生息する絶滅寸前種のサルの空中撮影に初めて成功した。


 また、一秒に一千コマ以上の撮影を可能にしたハイスピード4Kカメラは、カゲロウが一斉に孵化する神秘的な瞬間を捉えている。デイル監督は、英国アカデミー賞とエミー賞受賞、ファン監督はエミー賞でニ部門を受賞している。脚本は、ロンドン五輪の開会式を手掛けたフランク・コットレル・ボイス(己亥)と三十以上の賞に輝く小説家のゲリン・ヤン(戊戌)が担当。音楽は、「ラストキング・オブ・スコットランド(二〇〇六)/二十世紀フォックス」のアレックス・ヘッフェス(辛亥)が、中国で百二十人のオーケストラと聖歌隊と共に壮大な物語に仕上げた。


ナマケモノのラブ・コメディやヒグマの喜劇、イグアナのスパイ・アクション、キリンの西部劇が観れる。地球の一日には私たちがまだ知らない命のドラマが溢れている。前作から十年。過去のネイチャ・ドキュメンタリとは異なる視点で生き物の姿を捉えている。日の出から日の入りまで一日の太陽の流れを軸に、動物たちに限りなく近づき、同じ目線で見ているかのような迫力の映像で、生き生きとした表情が描かれる。そこには、すべての生き物の毎日にドラマがあり、私たちと同じように日々精一杯生きているという事に気づかされる。

そして、私たちは自然と共存し、地球をすべての生き物と共有「アース・シェアリング」して生きていかなくてはならないのだと、改めて感じさせてくれる。


=クレジット=

ナレーター:佐々木蔵之介

監督:リチャード・デイル、ピーター・ウェーバー、ファン・リーシン/プロデューサー:スティーブン・マクドノー

製作総指揮:ニール・ナイチンゲール/音楽:アレックス・ヘッフェス

脚本:フランク・コットレル・ボイス、ゲリン・ヤン/製作:BBCアース・フィルムズ

2017年/イギリス・中国/94min/5.1ch/アメリカン・ビスタ


原題『Earth:One Amazing Day』/監修:新宅広二/配給:KADOKAWA 

ⓒEarth Films Productions Limited 2017

11月30日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

earthamazingday.jp


画像提供:㈱ KADOKAWA

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