全国社長数ランク九位の亀戸と西大島・北砂の進化|江東区

【社会考察】 前回、今後十年に二十三区内において最も進化する江東区の最新記事「銀座・台場・新木場に囲まれる大豊洲の現況」が好評を得たので、引き続き同区内の進化をリポートしたい。


前回は臨海副都心のリポートであった。今回は『錦糸町・亀戸副都心』。都の市街地再開発事業における「亀戸・大島・小松川」だ。事業中である当該エリアは江戸川区も跨ぐが、今回は江東区に絞る。亀戸を「新しい都市づくりのための都市開発諸制度活用方針(平成三十年三月二十九日改定)」で副都心のセンタ・コア・エリアに指定。二十三区内の他のセンタ・コア・エリアは新宿、渋谷、池袋、上野・浅草と大崎がある。


江東区は亀戸だけでなく、南に位置する西大島と北砂の街づくりも刷新する。南北に走る明治通り沿いの街。このエリアは区内では北東(城東北部、城東南部)となる。前回の豊洲は南西(南部)。十月には「亀戸六丁目まちづくり方針 」と「西大島地域まちづくり方針」、六月に「北砂三・四・五丁目地区まちづくり方針」を策定していた。各方針により今後、五年から十年掛けて三エリアを変えていく。城東北部は来年に人口が十二万人を超え、城東南部は十三万人と予測している。城東だけで計二十五万人。



先ずは中核の亀戸。JR南口が舞台だ(写真最上)。以前は「サンストリート」があった場所の二十七㌶に大規模開発を行う。目玉は高さ百㍍を超える六十階程度で二千戸のツインタワーマンション。五階程度の商業施設も隣接する。五月時点では三年後の新元号三年にプレス発表を予定。京葉通り(国道十四号)沿いに位置し、並びにはブリリアが新たに建つ。



(イラストは羅漢寺の交差点から反時計回り、西南・南東、北東、北西)

続いては西大島。明治通りと新大橋通りが交わる(写真上)。既にザ・ガーデンズ サンセット タワーというツインタワーが駅の南西にあるが、それを超える地上五十階、高さ百八十五㍍のタワーマンションが地下鉄・西大島駅の直上に聳え立つ計画だ。一.六㌶と亀戸よりも狭いが、周囲の新型マンション群と相俟って景色が一変する。駅の南には区内最大の大規模団地ゾーン、東にも大団地ゾーンがある。小名木川沿いにはプラウドが新たに建つ。


(区内最大の大規模団地ゾーン)

(西大島の新型マンション群)

(ザ・ガーデンズ サンセット タワー)


最後は北砂(写真上、小名木川対岸から)。知名度が全国区の「砂町銀座商店街」がある事で有名だ。木造の建物が多い為、防災性の向上が課題。老朽建築物の除却、建替えに対する助成を積極的に働きかけている。このエリアは道が細い。因って同区が幅員六㍍以上の中でも重要性の高い道路を優先して積極的に用地を取得し道路新設や拡幅等整備を行う。四㍍以上に関しては規制誘導を行う。詰まり、道を広して快適にする。併せて公園も新設する。


 以上の亀戸・西大島・北砂は豊洲とは異なる暮らしやすさを提供する。豊洲には高さがあるが、この三エリアには高さが無い。それが何を意味するか。そして特に亀戸は『全国「社長の住む街ランキング(町村ベース、二十九年)/東京商工リサーチ』で九位に二年連続でランクインする実力。東京の東のエリアでは唯一。豊洲は四十三位から二十七位に急上昇した。

(写真は小名木川と横十間側の交差地点から望む水天宮)


更に再来年度からは新たな「江東区長期計画」が実行される。これは十年毎に策定する計画で、前期と後期に分ける。現行の後期では築地市場の豊洲移転、五輪関連と豊洲開発に予算を割いた。後期五年間の歳入はおよそ一兆円。この歳入額を前提に計画を立てた。新たな計画では五輪後の同区の展望を描く。


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