タワーマンションから“キャンピングカー”がステータスの時代へ

【社会ニュース】 平成二十八年二月十一日に千葉・幕張にて『ジャパン キャンピングカーショー 二〇一六』が開幕し昨日に閉幕した。オープニングで行われた「第四回 キャンピングカーアワード授賞式」では演出家のテリー伊藤(己丑)が選ばれ、日本RV協会の増田浩一 会長よりクリスタルの授与と副賞の「インディ727」が一年間無償貸与をされた。


伊藤は大の車好きで沢山の車を所有。二十代の頃には車を改造し、キャンピングカーを自作した点が授賞理由となった。授賞に対し伊藤は「授賞できてとても嬉しいです。最近温泉ソムリエの資格を取ったのでインディ727で温泉巡りをしようかな。」と嬉しそうに語った。二十六年度の国内のキャンピングカー総保有台数は九万台(日本RV協会調べ;画像引用)で、市場規模は三百二十億円と上り調子だ。



<家族の体験を創るキャンピングカー>

 会場は家族連れで賑わっていた。ペット可というコトもあり、ペットを連れている家族が目を引いた。来場者達は家を買うかの様な鋭い眼差しでキャンピングカーを細部まで見、“理想のタワーマンション”から“家族で旅をするキャンピングカー”に高所得者・富裕層のステータスが変わっているのを肌で感じた。車種も多種多様で、コンパクトなタイプから、まるでワンルームの様な大型車まで、三百台もの車が展示されていた。


同協会の調査「子供や孫とのキャンピングカー旅行の楽しみ方」に因れば、“キャンピングカー旅行”が子どもの成長を促すと実感している親達が八割に上るという。多くのユーザーが“キャンピングカー旅行”は子どもの情操を高め、尚且つ家族同士の結びつきを強めるモノと締めている。夢のまた夢と思っていた“キャンピングカー”が一般的になり、高所得者・富裕層の一家に一台という日が来るのもそう遠くはないのかもしれない。体験がモノを云う。


 

記者:原田×撮影:岡村

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