ハイムは社会正義を取り戻す

【社会論説】 近年、日本国内では民度の低下が垣間見られる。政治家の言い訳や警察官の副業、市民のモラルとマナーの悪化等、アジアで世界で誇るべき日本人としての矜持を感じる場面が減った。


「きちんとする」


この事が揺るぎ始めている。「解釈によっては悪くない」「悪いとは思わない」「何が悪いの」等と幼稚な自己正当化を大の大人が臆面もなく、堂々とする。恥を感じなくなり、罪を考えない。情けないの意味さえも知らないのかもしれない。


昨年は明治から百五十周年であった。かの偉人達は西洋に負けじと文明開化させ、有色人種ながら誇りと志を以って世界に挑んだ。かの偉人達が今の日本人をみたら何を思うだろうか。先の大戦で異性を知らない十代も戦地に赴き、家族の為、国の為と命を賭した。彼らが今の日本人をみたら、何を守ったのか迷うであろう。


親や祖父母、先祖が当時に頑張った事を顧みず、ただ日々の利益を追求する。いくらあっても足りないと愚痴を大きな声で主張し、責任を他の誰かになすりつける。「足るを知る」という言葉を知らない。譲り合いや謙虚も失い、まるで餓鬼の様に個人主義を間違って叫ぶ。


なんと虚しく、憐れな生き方をしている国民が多い事か。最近、誇り高い話しを聞いた事があるだろうか。最近、大志を抱く御仁に出逢ったであろうか。


日本は帝を戴き、二千六百余年。世界最古の国家として現存する。世界の国々の民は世界最古の日本の民に何を期待するだろうか。逆の立場であれば、考えが至るのではないだろうか。


正義を誠実を重んじる。


平成も終わりを直前に、ここに暗雲が立ち込めてしまっている。何と心が荒んでいる事か。荒むのは自身であって他人が荒ませるのではない。自身の境遇も大人になれば、自身で責任を負う。他人が自身の境遇をつくっているのではない。


人のせいにしない。

この様な社会をハイムは次世代に残さない。「悪い事は悪い」と正義を掲げられる社会に変える媒体と成る。そして大いなる反省と成長を支持する。

(了)


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