【ビジネス報道】 植物油を中心に取扱うJ-オイルミルズ(2613.T1)は、即時に感性を取得できる脳波計「感性アナライザ」を活用し、人の「食べたい気持ち」の可視化に成功した事を平成三十一年一月二十四日に発表した。同社の資本金は報道現在で百億円。
「感性アナライザ」とは、常頻繁に使用されるα波やβ波の帯域に注目するのではなく、周波数の時系列的な動きと特徴に着目して人の感性を定義した脳波計。これまでに「興味」「好き」「ストレス」「集中」「沈静」等を測定できた。今回の「食べたい気持ち」を即時測定し、可視化する研究は世界初となる。
協力は、生体信号解析の専門家である『慶大』理工学部システムデザイン工学科の満倉靖恵 教授。「感性アナライザ」を活用し、人の「食べたい気持ち」に直結する脳波を特定した。更に実証実験として、から揚げを用いた画像試験と実食実験を行い、脳波の「食べたい度」の変化を確認した。
人が油脂を含む食品に美味しさを感じる事は一般的に知られている(生命維持が理由)が、感性のメカニズムについては未だ完全には解明されてない。同社は本研究の成果を活かし、「あぶら」がもつ価値・可能性を拡張し、様々な付加価値機能(揚げ物料理の価値、調理価値、健康価値、調味価値)を徹底的に追究し、人々の心を動かすおいしさを創造する「おいしさデザイン企業」を目指す。
以下は靖恵教授(写真上)のコメント。
食べたいと思った時とそうでないときに生じる特徴的な脳波をそれぞれ発見し、この特徴が適切かどうかを判定する為の認識精度を計算し、その正解率が86%を出す事ができました。脳波をみるだけで食べたい気持ちがわかる事は世界初であり、これらを利用した食品開発や評価に応用できると考えています
画像提供:㈱J-オイルミルズ
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