サンワカンパニーが『デザインアワード』、受賞者は全て二十代のデザイナ

【ビジネス報道】 住宅の輸入建材をネット販売するサンワカンパニー(3187.TM)は、平成三十一年一月二十五日に東京・青山にて『デザインアワード二〇一八』の表彰式を開催した。本表彰式では、「プロダクト デザイン コンテスト」と「施工事例コンテスト」の二部門のコンテスト結果を発表した。審査員は雑誌「カーサ ブルータス/マガジンハウス」・西尾洋一(丙辰)編集長や建築家・藤本荘介(辛亥)、同社・山根太郎(癸亥)代取等が務めた。


今後の建築・インテリア業界を支える才能豊かなデザイナを発掘する為のプロダクト部門では、「感性を刺激するプロダクト アイデア」をテーマに百三十八件の応募があった。新規性や独自性等を切り口に最優秀賞を含む五作を選定。年齢制限は無かったが、三十代以下の応募が多く。今回に受賞したのは全て二十代となった。学生もいた。


最優秀賞は九鬼阿香里の「STEPS BOX(写真最上)」。玄関ポーチの階段に宅配ボックスを組み込むもの。審査員からは「社会的に求められている」「ポーチと一体化で収納も」「蓋はスライド式が良いのでは」と議論が湧き起こった点も考慮しての受賞となった。普段はエクステリアを考える事が少ないという阿香里(写真上)は「エクステリアを学べる良い機会になりました。」と受賞の感想を述べた。

他にはデスク脇に設けるライト兼間接照明や外から見える網戸をデザインしたもの等が受賞した。


同社の製品を住宅に組み込む施工部門では、二百近くの応募があり、六作品を選んだ。こちらは四十代以下の応募が多かった。切り口は空間・建築の独自性や可能性等。最優秀賞は山路哲生と釜萢誠司(共に建築士)の「恵比寿の家(写真上)」。住宅らしくない住宅という点がポイント。鉄骨を剥き出しに縦に開放的な住宅を造り上げ、同社のキッチンを組み込んだ。

他にも、まるでオーダメイドで作ったかの様な住宅設計等が受賞した。同社はオーダメイドを行っていない。


各施行事例の写真を眺めながら、三十代の山根代取(写真上)は「全部、弊社の製品に。」と野心を覗かせた。


撮影記事:金剛正臣

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