五十六歳になられた皇太子殿下

【社会ニュース】 平成二十八年二月十九日に五十六歳になられた皇太子殿下が、東宮御所にて記者会見(画像引用)をなさり、宮内庁が全文を公開した。殿下は人文科学修士(学習院大学)の学位や名誉法学博士(ケンブリッジ大学)等の名誉学位・称号をお取りになられている。会見では、報道陣から五つの質問と関連した二つの質問にお答えになった。


初めこの一年については、東日本大震災後の福島訪問を含めた国内外の自然災害と大戦終結後七〇年に触れられた。被災地訪問をお続けになる意向も示された。印象にお残りになった点として、国内における社会構造の変化に心を痛まれ、協力の重要性を述べられた。海外ではテロや貧困を例示し、国際協力が求められていると言及された。また嬉しかった出来事として、日本人二名(大村智 博士・梶田隆章 博士)のノーベル賞の受賞や男女ラグビーの活躍を挙げられた。そして三笠宮殿下(大正天皇 第四皇子)の百寿、常陸宮殿下(昭和天皇 第二皇子)の傘寿に健康をお祈りされた。


未来を担う青少年をはじめ,すべての人々が安心して暮らせる社会を,一人一人が協力して作っていくことが,とても重要な時代になっていると思います


更に殿下が名誉総裁を務められる「国連水と衛生に関する諮問委員会(UNSGAB)」等を活動を通じ、水問題に触れ、水災害の問題へ引き続きお取り組みになる意志を示された。




<戦争を知らない世代にとって重要なコト>

 ご家族に関する質問に対しては、皇太子妃殿下の体調が徐々に回復している実感を伝え、活動の幅を拡げてきたコトをお喜びになられた。愛子内親王殿下へは、中学生としての自覚の高まりを確認され、水泳の目覚ましい上達をお伝えになり、現時点で計画はないが若い時の海外体験にも触れられた。両陛下におかれては、今後も力添え、手伝いをする旨を述べられた。


国民の皆様には,これまで温かいお気持ちを寄せていただいておりますことに改めて心より感謝の気持ちをお伝えいたしますとともに,引き続き雅子の回復を温かく見守っていただければ有り難く思います


初めてご覧になった御文庫附属庫やお聞きになった玉音放送の原盤の感想は、附属庫の重要性を実感し当時の想像を巡らされ、はっきりとした昭和天皇の肉声に深い感慨を覚えになられた。戦争を知らない世代にとって大切なコトは、当時を示す残されたモノを通じ戦争の記憶、戦死者への慰霊、平和への愛の育みで、重要なコトはこれらの努力を次世代に受け継いでいくコトと述べられた。




=解説=

 五十六歳になられた皇太子殿下は、皇位継承順位が第一位である。第一二五代の天皇陛下は昨年十二月に八十二歳を迎えられた。現在の日本は「一世一元の制」なので、未来に殿下が即位される際には元号「平成」が変わる。トキの日本は改憲されている可能性もあり、新体制下の日本、自民党の憲法草案では機関「天皇」は、元首となる(実質帝国)。現在は、象徴天皇制で実質元首(名目帝国)、というカタチだ。安倍政権も今後の憲法改正は一度ではなく、複数回に亘り日本独自の憲法に仕立てる見方だ。


極端な三権分立(司法・立法・行政)は行われないであろうが、早ければ最初の改憲で名実共に日本の古来よりあるべき姿の帝国に戻る。さすれば、陛下と殿下のこの国における在り方は、大いに変わる。エリザベス二世は英連邦王国(十六ヶ国)の君主で女王。王族から成る王国は欧州に未だ点在するが、皇族で成る帝国は世界最古の国、日本のみだ。皇太子殿下を知るコトは、この国の未来を知るに等しい。

(了)

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