「学位・履修・職歴証明」と「研究データの管理」で『ブロックチェーン ハッカソン二〇一九』

【社会報道】 経産省(大臣:世耕弘成)は、平成三十一年二月九日・十六日・十七日の三日間に東京・麹町にて『ブロックチェーン ハッカソン二〇一九』を開催した。今回のテーマは「著しく変貌していく学びや働き方、そして研究データの信頼性を高める為のデータ管理基盤構築におけるブロックチェーン技術の可能性を創出する事」で、最優秀賞(産業技術環境局長賞)をニチームに授与した。


ハッカソンはソフトウェア関連のイベントで、参加者が集中的に作業をし、成果物を作る点がポイント。A.「学位・履修・職歴証明」とB.「研究データの記録・保存」の領域においてブロックチェーン技術による社会実装を進める端緒としてイベントを開催。九日がミートアップで最大五名のチームを編成し、参加者はイベントに臨んだ。


最優秀賞のAには「学位や在学期間のポートフォリオを一括管理するシステム」を発表した真チーム。Bには「臨床研究の解析アウトソーシング分散プラットフォーム」のチームが受賞した。他にもAでは「オープン型資格・履修履歴プラットフォーム」、Bでは「ソラノメ 研究の信憑性を担保し、世界中の研究者が継続利用可能な ドローンプラットフォーム」の発表が優秀賞等を受賞した。


同省は、平成三十年度「産業技術調査事業(国内外の人材流動化促進や研究成果の信頼性確保等に向けた大学・研究機関へのブロックチェーン技術の適用及びその標準獲得に関する調査)」において、「学位・履修・職歴証明」と「研究データ管理」のニテーマについてブロックチェーン技術の適応可能性を検討してきた。今回、本調査事業の中で実施してきた検討会の議論を踏まえ、当該技術の社会実装をより一層促進させる為、同イベントを実施。


背景には今後の人材の流動化と多様な学び方・働き方の普及により、従来の枠組みの個人の学位や職務履歴の信頼性が担保されなくなる可能性がある。研究機関や企業におけるデータ不正が年々増加しており、学術界における研究活動における不正も増加。そして、日本企業においてもデータ不正が頻発する等と学術界・産業界双方においてデータ改ざん等が問題となっている点がある。


写真:経済産業省

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