キャッチコピー「ホースの代わりって、ない。」でグランプリ受賞|宣伝会議賞

【ビジネス報道】 平成三十一年三月七日に東京・虎ノ門にて宣伝会議(代取:東彦弥)は第五十六回『宣伝会議賞』の贈賞式を開催した。今回の応募総数は五十四万八千二百五十八点。中高生部門の応募数の三万九百二十九点を除く五十一万七千三百二十九点の中から四次まで及ぶ審査を行った。ファイナリストとしてノミネートされたのは二十六作品。


同賞は若手コピーライタの啓発、並びに人材の発掘・育成やコピーライタの意識の向上を目的に開催している。課題の特性や時代背景を捉え、コピーライタとしての将来性と可能性の大きさを感じさせる作品を期待する。昭和三十七年の創設以来、コピーライタの登竜門として長年に亘り、若手のクリエイタやクリエイタを目指す人々にチャンスの場を提供してきた。昨年も五十万点近くの作品が集まり、日本最大規模の公募型広告賞として拡大し続ける。

部門は「中高生」「一般」「協賛企業」の三部門。


 グランプリには、ガレージハウス等を販売するカクイチの協賛課題に応募した谷尾裕一郎(写真上)のコピー「ホースの代わりって、ない。」を選出。特別ゲストのイメージ キャラクタ・清原果耶(壬午)から花束を受け取った。「平成最後のグランプリを有難う御座います。幼少の頃より『ホースの代わりって、ない。』なと思い続けてきたので、コピーが評価されて嬉しいです。」と喜んだ。


仏・カンヌ「国際広告祭」で金賞等を受賞した仲畑貴志(丁亥)審査委員長は、本年の総評を求められ「ダントツの作品が無く、どの作品も僅差。最終的に二作品が同じ得票数で並び、審査員長として決断を迫られたのですが、コピーの中に『たしかに、ホースの代わりはないなあ』という発見があった事が決め手。」とコメントした。

最後に「ファイナリストとの差はそれ程ない。受賞のチャンスは誰にでもある。来年もより多くのチャーミングなコピーが寄せられる事を期待。」と締め括った。


イメージ キャラクタを務めた果耶は「広告業界で、これから更にご活躍されていく事と思います。いつかお仕事でご一緒する機会がありましたら、嬉しいです。」と話した。囲み取材では特に共感をした作品に、伝統的工芸品 産業振興協会の課題に寄せられた伊藤美幸のコピー「さっそく明日から、一生使うね。」を挙げた。賞全体を通して「人それぞれ異なる目のつけ方や、伝わり易い言葉の選び方があるのだなと感じました。」と話した。

同賞では仲畑審査員長をはじめ、日本を代表するトップ クリエイタ百名が審査員を務めた。グランプリは賞金百万円。コピーゴールド、CMゴールド、眞木準賞は各賞金三十万円を贈呈した。


撮影記事:岡本早百合

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