女家庭教師vsヘレン・ケラーの舞台『奇跡の人』、高畑充希と鈴木梨央が魅せる

【芸能報道】 平成三十一年四月十三日に高畑充希(辛未)・鈴木梨央(乙酉)が出演する森新太郎(丙辰)演出の舞台『奇跡の人』が東京・池袋「東京芸術劇場プレイハウス」にて初日を迎えた。企画制作はホリプロ(代取:堀義貴)。東京は二十九日まで。五月には富山・鳥栖・大阪・浜松の全国四ヶ所で上演する。


家庭教師アニー・サリヴァンと三重苦の少女ヘレン・ケラーを題材にした本作は昭和三十四年に米・ニューヨーク、ブロードウェイで初演された。現在も各国で上演されており、日本でも大竹しのぶや寺島しのぶ、菅野美穂、鈴木杏、石原さとみ等の女優達が名を連ねてきた。演出は前回の平成二十六年公演に引き続き、日本を代表する演出家の一人、森が務める。数々の演劇賞を受賞している森だが、過去に自分が演出した作品を再び演出するのは今回が初めてとなる。稽古場でより精度を高め、 新たな魅力が随所に光る作品に仕上げた。


 扉と窓が点在するクラシカルな壁に囲まれた舞台空間が印象的で、照明によって様々な表情を魅せる。第二幕の食卓シーンにて行われるアニーとヘレンの闘いは、台本上では十頁に亘り、台詞無し、 動きの指示となるト書きのみ。充希と梨央の本気の女の闘いが舞台上で行われる。終了後は客席から自然と拍手が起こる程の圧巻のシーンだ。


映画やドラマの作品で実力を高め続けている充希はヘレン役を二度演じており、今回新たにアニー・サリヴァン役に挑む。決して諦める事のないアニーの意志の強さを成熟した演技で見せる。また、今回が舞台初挑戦となる梨央も、森の演出を一身に受け、持ち前の勘の良さでヘレンを体現した。


写真:㈱ホリプロ

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