彦摩呂が芸能界を長く生き抜く心得を吐露|舞台『信長の野望・大志 夢幻~本能寺の変~』

【芸能報道】 令和元年五月十八日に埼玉・戸田にて舞台『信長の野望・大志 −夢幻− 〜本能寺の変〜』のゲネプロが報道陣向けに公開された。囲み取材には織田信長役の俳優・鶏冠井孝介(丙彪)、明智光秀役の谷佳樹(丁卯)、お市役の元モーニング娘。歌手の田中れいな(己巳)、今井宗久役のグルメ レポータの彦摩呂(丙牛)ら六名が登壇。


本作は昨年五月に行った「冬の陣」、同年十一月の「春の陣」に引き続きシリーズ三作目となる。舞台は平成二十九年に発売された最新タイトル「信長の野望・大志」と完全連動型と銘打つ。特徴は多元視点のWサイド ストーリ。回を重ねる毎に作品の深みを増す。SIDE織田とSIDE明智の双方の視点で描かれる。


現代の記憶を持って生きる武将達によって本来の歴史とは変わった歴史。その中で迎える天正十年。史実では京都・本能寺にて信長が家臣の光秀に討たれた年だ。彼らが生きる戦国・本能寺では、また新たな歴史が紡がれるというストーリ。


舞台では以前よりも増した迫力ある殺陣に注目されたい。特にスピード感が良い。舞台上を最大限に使った動きで同時多発的に闘う。動きが大きく速い為、全てを追うのは難しいだろう。殺陣で目を引いたのは柴田勝家役の鵜飼主水(丁卯)と上杉謙信役の(己未)であった。

また、第一弾から出演するストーリ テーラーの今井宗久の登場は激しい殺陣とのコントラストを生む。本作の軸とも言えるのではないだろうか。


 公演前の囲み取材で信長・鶏冠井は「歴史上、一番のミステリとも言われる本能寺の変に負ける事なく、素晴らしい作品を皆なで作り上げる事ができた。」とコメント。お市・れいなは「兄上とのシーンで、やっと妹らしさを出せるというのが、凄く嬉しい。兄妹愛を感じるシーンも是非注目してもらいたい。」と話した。


翻って、芸歴三十年を超える彦麿呂に芸能界で長く生きていくアドバイスを問うと「走らない事です。走ると風景が雑多になるので。ゆっくり行く事ですね。」と神妙に答え、出演者達からから拍手が起こった。スピード感ある本作とのギャップに驚きを隠せない。


最後に鶏冠井は「『信長の野望・大志』の舞台では最多となる(演者が)四十九人。一ヶ月以上、誰も手を抜かずに今日までやってきました。今までよりも『この舞台を良いものにしよう』という思いを込めています。SIDE織田、SIDE明智とも必ず楽しませます。」と、舞台への意気込みを語った。二十一日から二十六日に北千住「シアター1010」にて東京公演を行う。

尚、次回作も既に決まっており、「桶狭間」に戻る。


撮影記事:岡本早百合

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