ニコニコチャンネルの月額会員が百万人達成、今後は投げ銭も

【ビジネス報道】 令和元年五月二十八日に東京・銀座にて「niconico」を運営するドワンゴ(代取:夏野剛)は、『ニコニコチャンネル』事業に関する記者発表会を開催した。同チャンネルは、企業・団体・一般ユーザが動画や生放送、記事コンテンツを配信できるプラットフォーム。平成二十年にサービスを開始し、同日に月額会員数が百万人に到達した事を発表した。


昨年度の年間ユーザ課金額は五十五億円。都度課金とグッツ販売は除く。月額会員数で上位百位のチャンネルも公表し、累計売上で上位百位の平均収益額は一億円以上、上位五位まで絞ると四億円以上となった。開設者の初期費用と月額費用は無料。チャンネルの月額料金は開設者が決定できる。手数料は、事務手数料の十四㌫と消費税。決済はクレジットカードとモバイル キャリア決済。だが都度課金コンテンツは「ニコニコポイント」となる。


夏野代取は、現状の結果に自信を示す。ニコに対する「オワコン」等の意見を把握しているものの、プレミアム会員が下がっており、こちらの同チャンネルは上昇中と胸を張る。前年比で三十万人増の五倍に膨れており、過去最高の伸び率を記録した。今後はチャンネルの生放送にギフト(投げ銭)機能を追加予定。また生放送で利用できるゲーム・ツール・商品等を動画プレイヤに貼り付ける事ができる「ニコニコ新市場」の追加の予定。


強みはワンストップ型。競合のYT等は動画だけだが、同チャンネルはWebサイトの作成、テキスト配信、イベント機能、グッツ販売、寄せ書きサービスがある。チャンネル数は昨年末時点で一千四百七十。チャンネルの解説には審査があり、問い合わせ窓口も用意した。発表会ではチャンネル首位のメンタリスト・DaiGo(丙寅)が登壇し、同チャンネルを「本当に困っている人達に向けた」コンテンツづくりができるユーザ、詰まりニッチに強いユーザが高収益を叩けると指南した。


撮影記事:金剛正臣

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