白石和彌 監督の新作『ひとよ』は十一月公開

【芸能報道】 令和元年十一月八日に映画『ひとよ/日活』が全国公開する。五月一日にクランクインし、一ヶ月の撮影を経て六月一日にクランクアップとなった。監督は、「凶悪(二〇一三)」や「日本で一番悪い奴ら(二〇一六)」、「孤狼の血(二〇一八)」等と毎年の様に国内の作品・監督・俳優賞を席巻している四十代の白石和彌(甲寅)。


十五年前の事件に縛られ、家族と距離を置き、東京でうだつの上がらないフリーライタとして働く稲村家の次男・雄二を演じるのは、佐藤健(己巳)。しがない町の電気屋に勤務し、三兄妹で唯一自身の家庭をもつが夫婦関係に思い悩み、幼少期より人とのコミュニケーションに苦手意識を持つ長男・大樹に鈴木亮平(癸亥)。事件によって美容師になる夢を諦め、スナックで働きながら生計を立てる末っ子の妹・園子に松岡茉優(乙亥)。そして、十五年振りに三兄妹との再会を果たす母・こはるを田中裕子(乙未)が演じる。


撮影最終日に行われた撮影は、家族全員が揃ったクライマックスの重要なシーン。一連の流れでの動きの多いシーンでもある為、白石監督を中心に入念な段取りが行われ、幾度もシーンの検証が繰り返された。時折キャストからも提案が挙がり、モニタで自らの動きを最終確認。本番では略一発OKで迫真の芝居が次々と収められていき、日付が変わる直前にクランクアップの時を迎えた。クランクアップ後、稲村家を演じたキャスト陣から充実した日々を過ごせていた事へ感謝の意が述べられ、白石監督は「(これから編集ですが)良い映画になっていると思います。」と手応えを滲ませていた。


以下は佐藤のコメント。

白石監督とはぜひ、いつかご一緒できたらと思っていました。(芝居については)、その時に出たもので勝負と言いますか、ドキュメンタリー的なアプローチの仕方をしてきたように感じています。白石監督が、「最高傑作になるであろう」というような言葉を漏らされていたとも聞いていますし、きっと素晴らしい作品に仕上げてくださると信じています


以下は白石監督のコメント。

俳優部皆さんの芝居を堪能でき、どのシーンも想像以上のシーンになっているので、(撮影を終えての)手ごたえはありますし、良い映画に向かっていると感じています。 “家族”は誰しもがそれぞれのかたちで持っています。誰の中にもある家族の話に少しでも近づき、皆さんの心に引っかかる映画になればと思っています

=ストーリー=

15年前、ある家族に起こった一夜の事件。それは、母とその子どもたち三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家はその晩の出来事に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いの中で、一度崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける。抗うことのできなかった家族の岐路と向き合う一家が辿り着く先とは−−−−。


写真:2019「ひとよ」製作委員会

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