維新・音喜多駿と柳ケ瀬裕文が掛け合い演説で若手向けの年金制度改革と全教育無償化|令和元年『参院選』

【政治報道】 令和元年七月四日に東京・新宿にて維新・音喜多駿(癸亥)候補と同・柳ケ瀬裕文(甲寅)候補が二台の街宣車で掛け合いの街頭演説を行った。二人の候補者が掛け合いで街頭演説をする事は非常に稀有である。音喜多候補は東京選挙区より、柳ケ瀬候補は全国比例区より立候補。共に元・都議会議員である。


基本的には個人の政策の主張ではなく、維新のマニュフェストを訴える内容であったが、その訴え方が特徴的であった。一方的に政策を主張する従来の訴え方を止め、あくまでも聴衆や通行者が同党のマニュフェストを知らない前提で二人が掛け合い、政策を伝えていくスタイルだ。柳ケ瀬候補が知らない前提に立ち、音喜多候補が質問に対して答えていく。


 新宿では「今回の参議院選挙は、皆様の生活に密着した争点が沢山あります。」と社会保障の年金問題から始めた。音喜多候補(写真最上)は「今の年金制度では若い世代の皆様は損をする可能性が非常に高い。」と断じ、柳ケ瀬候補(写真上)は「いや、損するでしょ。そういう風に言った方が良いと思いますよ。」と応じ、情報を隠す自公政権を非難した。現行の現役世代がシニア世代を支える“賦課方式(仕送り制度)”から“積み立て方式”への転換を訴える。


積み立て方式のメリットを話した。積み立て方式では年金を払った分、つまり戻ってくる分が明確に分かる。世代間の不公平はなくなり、若手に公平な年金制度となる。デメリットは「一部の所得層の方々に少しばかり見送って頂く、痛みをとって頂く可能性がある。」と述べた。


経済成長に関しては、規制緩和を唱える。アベノミクスの第三の矢「成長戦略」の考え方は善しとしつつも、自民のしがらみ、つまり企業献金が足枷となって規制緩和が実行できなかった点を指摘。維新はしがらみが無い(企業献金を不受領の)為、本当の規制緩和ができると主張した。


また全教育の無償化では、教育較差の是正と現役世代の負担減を強調。教育費がゼロになる事により、若手を中心に個人消費が増加。税収も増加し、社会保障へ回す事ができると説明した。


他にも国の借金(一千百兆円)の問題先送りも訴えた。


撮影記事:金剛正臣

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