現代アートの原画サブスク『Casie』が一億円の資金調達、ユーザ数を一年で五倍へ

【ビジネス報道】 令和二年四月十五日に現代アートの定額(サブスクリプション)サービス『Casie(かしえ)』を運営するCasie(代取:藤本翔)は総額一億円の第三者割当増資を実施した事を発表した。今回の引受先はデライト・ベンチャーズ(代取:南場智子)、シード期担当・KVP(代取:長野泰和)、プレシード~アーリー期担当・FGN ABBALab(代取:小笠原治)の三社が運営する各ファンド。


報道現在で、Casieの会員数は三千人を突破。五月末まで「全プラン初月五百円」のキャンペーンを打っている。


昨年にWebサービスをローンチしたCasieは、現代アートで毎日の暮らしに彩りと豊さを届ける。国内外における新進気鋭アーティストが実際に手掛けた原画が自宅に届き、季節や気分に合わせて自由に交換が可能だ。取引割合はB2Cが七割で、B2Bが三割。


「お部屋に絵を飾りたいな」と、少しアートに興味を抱き始めたが、原画を購入するとなれば高価だ。購入する場所も分からなければ、沢山の作品からどうやって一つを選べば良いか迷う。Casieではアートビギナでも簡単にアートのある暮らしを自宅に導入できる。


定額制で約六千五百作品の中から自由に選べる。気分や季節に合わせて自由に作品を交換が可能。大きな特徴は、版画やポスタではなく世界に一点モノの原画を届ける事。作品選びを専属キュレータがサポートする無料サービスや心理テスト感覚で好みのアートを診断するサービスも提供している。


国内外における新進気鋭のアーティストから作品現物を無料で預かり、売上の一部を毎月報酬としてアーティストに還元している。収入面のサポートだけでなく、ユーザ嗜好や作品流通データの共有により、創作活動のヒントとなる情報提供も行う。アーティストも常時に募集している。リリースから一年で四百人を超えるアーティストが集まった。アーティストの新しい成功体験を生み出すプラットフォームとして日本最大級規模を目指す。


今後の展望としては、ユーザの作品嗜好データを活かしたユーザ体験(UX)の向上を実現し、来夏の会員数で現時点の五倍となる一.五万人を目指す。これまでに蓄積したユーザ属性別の作品交換履歴データを活かし、AI技術導入による高い精度のパーソナライズを実装する。将来的にはパーソナルデータを活かし、平面絵画だけでなく、暮らしを豊かにする新しいサービス・商品開発も視野に入れている。


デライト・ベンチャーズの智子代取(壬寅)は、「このチームは芸術家と丁寧に向き合います。なんとなくアートと距離を感じている利用者を遠ざけません。Casieは思いの詰まったサービスです。そこが好きです。応援します。」とコメントした。


画像:㈱Casie

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