高校のオンライン授業の現状を旺文社が調査、教員は「共通テスト」に大きな不安

【ビジネス報道】 令和二年五月十九日に教育出版の旺文社(代取:生駒大壱)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、各高等学校の現状と先生方の取組みや課題等について全国の高等学校教員の内、「旺文社 高大コネクトサービス」会員の先生(一千三百人超から回答)を対象に緊急アンケートを実施した。


三月以降、多くの高校が休校となった。オンライン学習の導入状況は「休校前から実施」が一割程度だったものの、七割以上が「休校後に実施」「今後実施予定」となり、全体の八割が実施と回答した。事前準備にかかる時間は四人に一人の教員が「四時間以上」と、多くの高校がオンライン化の対応を急速に進めている。一方で、現場の先生の負担の大きさが伺える。


 対面で行われていた対面の課題提示や授業、面談等をオンライン化。オンライン学習においての課題では「ネット環境」「教員のICT対応スキル」「生徒のモチベーション」の順。ほぼ全ての教員が今後の進路指導で不安を感じており、「共通テスト」に一番気になっている模様。試験日程や出題範囲の未了、他校との学力差を懸念している。


「統合型選抜」「指定校推薦」「学校推薦」「スポーツ推薦」「授業」に関しても、格差の広まりや準備不足等と不確定要素の多さに教員達は困惑を隠せない。対策としては、夏休みを授業時間に充てる事を九割が「想定している」。政府の手厚いフォローが教員と生徒へ欠かせない。


画像:㈱旺文社

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